2010年09月15日

なんでもメールは非常識 〜 メールで伝えるべきではないこと

Eメールで会社に連絡する方が増えています。
ただ、なんでもメールでいいということはありません。
メールにはメールの欠点があるからです。
電話は緊張しますので、どうしてもメールで(特に大学生など若い世代は)送りがちなのですが、
企業側からすると、「電話してくれたほうがいいのに」と思うケースがしばしばあります。

メールで連絡すべきではないテーマを3つご説明します。

■1.急ぎの連絡や相談(例「明日の面接の日程を変更させて下さい」)

メールは、相手がすぐに確認しているのかわからない、という欠点があります。
会議中はメールができませんし、移動中も難しいです。半日くらいメールできないことはしばしばあります。
当日や翌日の話で、特に変更したりキャンセルしたりといった、急いで相手に確認してもらう必要があることを、
いきなりメールで連絡するのは、すこし非常識です。
急ぎの用事は、まず電話しましょう。

■2.お願いごとやお詫び

面接の日程を変えてくれ、とか内定辞退させてくれ、とか、さらにはなんとか自分を採用してくれ、
といったちょっとデリケートな/重い話題は、電話のほうがいいでしょう。
お願いやお詫びで大切なのは、「気持ちを伝える」ことです。
メールではあなたの熱意や、反省の気持ちを完全に伝えることはできません。
逆に「そんな大事な話をメールだけで済ますなよ」と思う人も多くいます。

■3.こみいった話(不確定なことが多く、やりとりが何度か必要な話)

例えば、ある男性が、女性を誘って休日に遊びにいこうとします。

「10日、空いてる?」 「空いてるよ」
「じゃあ、遊びにいかない」 「いいよ」
「サッカー観に行くのはどう?」 「映画のほうがいいな」
「じゃあ映画、なに見る?」 「私〜〜が見たかったんだよね」
「〜〜だったら、渋谷でやってるね」 「うん、何時にしようか?」
「4時のがいいんじゃない?」 「わかった」
「じゃあ集合は3時にしよう。大丈夫?」 「大丈夫」
「終わったら6時くらいだから、なんか食べようよ」 「うん、何食べる?」
「タイ料理どう?」 「いいよ」
「じゃあ、探しとくよ」 「ありがと。10日の3時に渋谷ね」
「うん。バイバイ」

まだ何をするか決まっていないところから、少しずつ内容や場所が固まってきて、
それにともなって具体的なスケジュールが決まってきます。こういうやりとりはよくありますよね。
電話であれば3分で終わります。でもこれ、メールでやりとりしていると、10往復必要です。
とてもじゃないけれど、仕事ではやってるヒマがありません。
少しずつコミュニケーションを重ねて内容を決めていくようなテーマの場合、
メールは非効率すぎて、不向きですね。電話が一番です。

つまり、メールはあくまで
1.事務連絡のツールである。熱意や気持ちを伝えるのは難しい。
2.すぐに確認できるかわからない。急ぐ場合は、必ず電話。
3.コミュニケーションを繰り返して形にしていくものは、メールでは非効率すぎる。


ということです。就職・転職活動で、3に当てはまるコミュニケーションは、メールですることはないと思いますが、
1と2はよくありますよね。ぜひ、注意してください。

posted by career2.0 at 17:59| Comment(1) | TrackBack(0) | 就職・転職一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月28日

知りたいことを知る、最善の方法

・◯社は、短大卒でもエントリーできますか?
・◯社は、関西でも説明会を開いていますか?
・◯社の試験は、筆記用具は何を持っていけばいいですか?
・面接で「◯◯」と言われたのですが、これって採用ってことですか?
・面接が終わって1週間連絡がないのですが、これは不合格ってことですか?
・◯社の入社後の研修は、どのくらいの期間ありますか

いずれも回答は同じで、ハッキリしています。

「会社が決めることなので、会社にしかわかりません。
他人に聞くよりも、直接会社に聞くのが一番早く、正確です。会社に電話して、聞きましょう」


リクナビ等の影響でしょうが、直接企業とコンタクトをとらずにネット情報中心で就職活動をしているからなのでしょうか、「会社に電話して聞けばいいのに」と感じることが多く、会社に直接連絡しづらいのか、と驚くことがあります。

学生の方なら、こう思っているのかもしれません

・企業に確認すると、評価が下がるのでは?
・常識がない人だと思われるのでは?

これは、誤解です。3つ理由があります。
まず、学生さんに特別「社会人の常識」を期待していません。人柄や潜在能力を評価したいのです。
そして、上記のような質問は、社会人の常識でもなく、会社ごとの独自の計画です。会社しか答えは知りません。

なにより、ここで一番お伝えしたいことは、今後仕事をしていく上で、
わからないことがあれば、その答えを知っている人に、直接、すぐに確認する
という習慣は、どこにいっても、とても大切なのだということです。

こうやって言葉で書くと、当たり前のように思いますが、
仕事をしていて、それができない人がびっくりするほど多いのが現実です。直接本人に聞けば解決するのに、うわさ話で大事な判断をしてしまうような人が、多くいます。

直接答えをしらない人に相談して、その話をうのみにしたり、ネットのうわさ話を信用したり、
就職活動で不安なときは、ちょっとした噂に影響されやすくなります。

でも、どれだけ事情通だったり、「俺はあの会社のことよく知っている」と自慢げに語る人がいても、
その人が本当のことを言っているのか、確認する手段を、あなたは持っていません。
そして、その情報が間違いだったときに、話をした人は責任をとってくれません。信じたあなたが悪いのです。
一方、会社は自分の会社の採用の話なので、間違ったことは言えません。正確なことを伝える責任があります。

「企業のことは、企業にきく」。
この原則をまげて、不確かな情報に頼った人は、たいてい痛い目にあっています。

就職活動に限らず、会社に入って仕事をすると、「わからないこと」が毎日のようにあらわれます。
それは、自分で調べるか、誰かに聞いて教えてもらうしかありません。

その時によく、正しい情報と不正確な情報を見分ける力を身につけるべきだと考えがちですが、
そんな能力が簡単に身につくことはありません。

私たちにできることは、
「正しい情報を持っている人をみつけて、その人に相談する」ことです。
それがちゃんとできるようになれば、あなたの仕事の能力は1段階も2段階もあがるとおもいます。
posted by career2.0 at 10:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 就職・転職一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月12日

自分の「第一印象」を知っていますか?〜第一印象から考える面接戦略

3月〜4月にかけて学校も春休みということもあり、たくさんの学生さんと会いました。昨年ほどではないにせよ、新卒就職の環境は引き続き厳しく、学生の皆さんの就職活動は長期戦になっていると言えるでしょう。健闘を祈っています。

学生の方々とお会いして、共通して感じたことがありました。

多くの学生さんは、「自分が他人にどう思われるのか」について、とても気にするのに(就職活動なので当然ですが)、
「自分が他人に与える印象」や「自分の第一印象」について正確に知らない、ということです。

「第一印象についての戦略がない」と言ってもいいと思います。

大ざっぱに言えば、面接の成功は面接を通じて面接官が感じた「印象」で決まります。
面接での印象は、「第一印象」+「面接中の印象」です。
第一印象が悪ければ、その後の対応で巻き返す戦略が必要ですし、第一印象が良ければ、その印象を崩さないような戦略が必要です。

その戦略を、みなさん持っていますか?

面接を終えて、面接担当者が応募者に感じる印象は、簡単に言えばこういう仕組みでつくられます。

●挨拶〜最初のやりとりの、数分のあいだで、第一印象がつくられます。
●第一印象は、話す内容ではなく、外見(服装や髪型、表情や姿勢、目線、身振り手振り)や声、話し方といった要素でほとんど作られます。
●第一印象には、いい/よくない、という受け止め方があります。単純に言えば、明るく清潔感があり、話しやすい雰囲気の人が「第一印象がいい」と言われます。

●第一印象があり、面接の内容で少しずつそれを修正しながら、面接が終わります。
●終わったときの印象は、第一印象通りの場合もあるし、第一印象から印象が変化して終わる場合もあります。
●いずれにせよ、面接は「第一印象」からスタートします。面接の時間が短ければ短いほど、短距離走でのスタートと同じで、第一印象の比重が高くなります。

●ただ、どんな第一印象の人でも、「いい」部分と「心配」な部分があります。
●その後の質疑応答で、面接担当者は、自分の第一印象がほんとうに正しいのか、確認していきます。
 具体的には、以下の2点です。

 1.「いい」印象の確認。 第一印象の「いい」部分が、本当にいいのかを確認します。
2.「心配」な印象の確認。 心配なところについて「心配しなくてもいいのか」を確認します。

例1
とても「元気がいい」印象だった場合、面接官にはいくつかの心配が生じます。
そこで、面接を通じて、確認します。

1 いい印象の確認
 「この元気は作り物ではないのか?本当に元気な人なのか?」

 
2 心配な部分の確認
 「元気がいいけど、元気だけで実はとってもアホなんじゃないか?」


例2
真面目だけれど、少し地味な印象をあたえる場合。

1.いい印象の確認
 「真面目なのは本当か?真面目に何かをやり遂げた実績はあるのか?」

2.心配な部分の確認
 「少し暗い印象があるけれど、周囲の人と仲良くやっていけるのか?積極的に行動したりできるのか?」


面接する側は、こんなパターンで考えます。

だとすれば、応募者が面接で考える戦略は以下の4点に集約できます。

1.自分が、相手に与える第一印象を知る。

2.その第一印象を、よりよいものにする。

3.その第一印象の「いい」部分を、本物だと納得してもらうよう、面接での発言、エピソードを考える。

4.その第一印象の「心配」な部分を、心配ないと納得してもらうよう、面接での発言、エピソードを考える。


そして、多くの学生さんは、このような戦略を立てていません。
本を読んで業界研究をしたり、必死に志望動機を考えても、相手の印象はたいして良くなりません。なぜなら、企業はあなたに感じる「印象」で、採用を決めるからです。
何を話ても、「印象」の悪い人は(特殊な才能がある場合を除いて)採用されません。

最後にもう一度くり返します。

スタートは「第一印象」です。短距離走者がスタートを何度も練習するように、第一印象を良くする作業を、決して怠らないで下さい。そして、自分の第一印象を知らなければ良くしようがありません。

次にその第一印象をさらによくして面接を終わらせましょう。そのためには、実際のエピソードを用意して、第一印象のいい部分を証明して、心配な部分を打ち消しましょう。

初対面の人、例えばOB訪問のとき、OBに聞いてみて下さい。「私の第一印象はどんな感じですか?」。
私も学生さんに会うときは、率直に第一印象を言うようにしています。録音した自分の声を聞いたときに、意外な感じがしたことってありますよね?それと同じで、自分の第一印象を客観的にとらえるのは難しいと思います。でも、面接の成功を考えるなら、なくてはならない作業ですす。

まずはそこからはじめてください。
posted by career2.0 at 20:22| Comment(0) | TrackBack(1) | 就職・転職一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月05日

車で会社に行くときのマナー

大都市ではなく、地方の就職・転職活動であれば、公共交通機関がなく、自動車でその会社にいく場合もあると思います。

その場合の注意点をお伝えします。

1.原則、会社の駐車場は使わない

会社の駐車場は、会社の従業員、取引業者(工場であれば材料を運んでくる業者など)、会社のお客さまが利用するためのものです。
基本的には、会社の外にある駐車場に停めて、会社に行くようにしましょう。

2.「車で来てもいい」と会社から指示があった場合は、場所を確認する
 
会社から指定された駐車スペースがあればそれに従い、
いくつかあれば、できるだけ事務所から遠い場所にとめましょう。

3.会社の駐車場は、会社の一部です
 
当たり前ですが、会社の駐車場に車を停めたら、会社の中にいるのと同じことです。
そこで、車中でメイクをしたり、髪型を直したり、お弁当を食べたり、という品のないことはしてはいけません。
会社の敷地に入るまでに、済ませておきましょう。

4.相手が自動車関連の企業であれば、乗っていく車には気をつけましょう

例えばトヨタ系の部品会社に面談に行くのに、ホンダの車で乗り付けるのは、マナー違反でしょう。
学生であれば一々目くじらを立てることはしないでしょうが、中途採用、特に営業系の人であれば、そのぐらいの配慮はできるようにしてほしいものです。
その場合は会社の外に停めて、会社に車を乗り入れないようにします。

5.派手な車、改造車等、気をつけましょう

社員がみんなコンパクトカーに乗っている会社に、派手な外車で乗り付けたり、排気音のうるさいカスタマイズカーで来社したり、ということは避けて下さい。このあたりは相手の会社に合わせて考えて下さい。
posted by career2.0 at 11:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 就職・転職一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月01日

なぜコンビニ本部とオーナが揉めているのか?

コンビニ業界の仕事をしたことがあります。
ここ20年で最も成長した業界の一つです。もうコンビニがないと暮らせない、という人も多いでしょう。組織の規模も右肩上がりに拡大してきましたが、今は少し落ち着いています。

最近はコンビニのニュースがたくさん目にとまります。
特に目立つのは、店舗オーナーさんとチェーン本部の対立です。
値引き販売や廃棄について、もめているのが報道されていますね。

それは、コンビニが最近になってルールを変更したから起きたわけではありません。昔からほぼ同じルールでやってきました。
ではなぜ最近トラブルが表に出るようになってきたのでしょうか?

簡単にコンビニ業界について解説したいと思います。
まず前提となるのは、コンビニ業界のビジネスモデルを支えているのは、「フランチャイズ」という仕組みです。

■フランチャイズ

1.お店を経営しているのは、お店のオーナー
チェーン本部(例えばセブンイレブンジャパンやローソンという会社)が、お店を経営しているのではありません。お店を所有・経営しているのは、お店ごとにいる、オーナーさんです。(チェーン本部が直接経営しているお店も一部あります)

つまり、皆さんの町にあるセブンイレブンのお店を経営しているのは、セブンイレブンジャパンではなく、別の会社や個人である(オーナーと呼びます)、ということです。
このことはコンビニを知る上でとても重要です。これが、フランチャイズシステムであり、イオンやヨーカドーなどのスーパーと違うところです。

オーナーは、お店を開くにあたって、セブンイレブンの看板や名前を使ったり、セブンイレブンのシステム(商品管理、物流、スタッフ教育などのノウハウやシステム)を利用することで、自力でお店を開いて運営するよりも効率的に店舗運営ができます。
だから、オーナーは本部に対して、最初は加盟金、その後は売り上げの一部をロイヤリティとして支払います。

セブンイレブン本部は、オーナーに対して、お店の運営のしかたを指導します。

本 部 :ブランド、運営システムをオーナーに貸し、店舗の運営を指導する
オーナー:店を所有、経営する

こういう関係にあるということは知っておいてください。
つまり、本部が全ての店を経営しているのではなく、それぞれの店は独立した会社や個人だということです。

■値引き・見切り販売はオーナーの権限

最近、「値引き販売」について、本部とオーナーがもめています。なぜでしょう?
(「見切り販売」は消費期限に近づいたお弁当などを安く売ることで、値引き販売と同じです)

まず、フランチャイズ制度において、お店はオーナーが経営しています。
そして、独占禁止法の大原則は、「モノの値段は、売る人が決めることができる」ということです。
コンビニで、売る人はオーナーです。

例えば、電器屋で買うテレビは、ソニーやシャープが値段を決めることはできません。
電器屋が値段を決めています。
だから、ソニーやシャープが言っている値段を「メーカー小売希望価格」と言っています。あくまでメーカーの「希望」でしかありません。

コンビニのビジネスでも同じことが言えます。
メーカーが作った商品を、本部の指導のもと、オーナーの店が仕入れて売ります。ということは、売る人=オーナーが、値段を決めることができ、本部は売る値段を決める権限はない、ということです。

本部には権限がないのに、値引き販売を禁じる(具体的には、値引きしているお店には圧力をかけて契約解除する)ことで、公正取引委員会も、「待った」をかけたわけです。

■昔から方法は同じ

ただ、昔から同じようにやってきました。値引きする権限はお店にあるということも、本部もオーナーも昔から知っていました。最近になって気づいたわけではありません。
だから本部も、オーナーに対して「値引き販売を禁止する」と明確に書面で通知したことはありません(ないはずです)。
本部には禁止する権限がないのですから、言えるのは「値引きしないようお願いします」というお願いだけです。
それに、店のオーナーも従ってきました。(一部は値引きの店もありました)。

では、なぜ最近になって急増したのでしょうか?
コンビニをめぐる環境の変化があります。

■昔は値引きしなくても売れた

コンビニの大きな特徴のひとつは「定価販売」です。安売りのコンビニってないですよね。定価で売れるから、利益率もいいわけです。
一方、スーパーやドラッグストアは激しい値引き合戦していますね。

じゃあなぜ定価で売れるのか?

まず第一の理由は、その名のとおり、コンビニエンス(便利)な場所にあるからです。遠くのコンビニって行きませんよね。

次に、ちょうどいい商品がおいていあるからです。
POSという単品管理のシステムによって、顧客のほしい商品を効率的に調べてお店に置くことができます。

■しかし、売上が落ちてきた

「便利さ」 で、人をひきつけたコンビニですが、厳しい環境の中、店の売上が落ちています。特に今期、コンビニ業界は過去にない苦戦を強いられています。理由はいくつかあります。

−不景気
消費者が価格にシビアになってきました。
コンビニは定価で売るかわりに便利さを売ってきたのに、「不便でも安いほうがいい」という消費者が増えた。
近くにコンビニがあるけれど、ペットボトルのお茶が150円。ちょっと向こうのスーパーだと120円で売ってるならそこまで買いに行く人もいる。自分でお茶を作って水筒で会社に持ってくる人もいますよね。
そこで最近はコンビにもPB商品をつくって値下げ競争に参加しています。当然売上は落ちてきます。

−コンビニ同士の競争
いま日本にあるコンビニは4万店を超えます。だいたい3000人に1店と言われていますので、日本にはほぼ満杯まで店ができた、ということでしょう。
それまでは、コンビニはエリアに一つだったのですが、複数あります。コンビニはチェーンが違っていても、基本的な商品が重複していますので、差別化が難しい業種です。(サントリーの伊右衛門は、あらゆるチェーンのお店にありますよね)
近くにローソン、それより向こうにセブンイレブンがある場合、それでも遠くのセブンイレブンに行こうとする人は少ない、やはり近いほうにいく、という傾向の強い業種です。
(※車で行くロードサイド店はまた別です。その場合、「入りやすさ、出やすさ」が、「近さ」以上のファクターになります)
同じ商圏に2店、3店が競合してきて、売上の維持が厳しくなってきました。

−他業種との競合
24時間スーパー、24時間弁当屋、薬以外の商品も多数扱うドラッグストア、これらは最近メキメキと力をつけている業種です。
そのどれもコンビニにとっては十分脅威となっています。あとは牛丼、中華料理などの低価格外食産業も厳しい競合です。

■売上が落ちて、仲間割れがはじまる

「値引きするな」と、昔から本部は言ってきました。
それに従ってきたのは、値引きしなくても日販50万円など、十分に売れたからです。

売上−仕入れ価格(※)=粗利です。 
(※廃棄分を除く仕入れ価格。これがオーナーを苦しめる制度です)

コンビニは、粗利をオーナーと本部で分けます。
一日の売上が約50万なら、粗利は約15万円です。
その程度であれば、お互いが潤って、特に不満もありません。

売上が落ち、その関係が変わってきました。
廃棄を負担するというコンビニの独特の会計方法によって、売上が落ちたときに、オーナー側の取り分のほうが大きく減ります。
本部は売上と利益が減るという程度です。一方、オーナーは一気に赤字転落というケースが出てきました。
オーナーは個人か小さな会社であることがほとんどですから、赤字が続くと会社がつぶれたり、借金が増えて自己破産するというケースもあらわれてきます。

■問題の本質は値引きではなく、「取り分」の偏り

本部が黒字でオーナーが赤字という状況が、多くのお店で起きれば、必然的に「粗利の分け方」そのものに不満が出てきます。
そこで、今回の値引き販売の問題が発生しました。
値引き販売することで、オーナーの取り分を確保しようという動きです。
コンビニの会計方法であれば、廃棄するよりも安く売ったほうがオーナーの取り分は増えます。
つまり、値引きそのものよりも、問題の本質は「粗利の取り分」をめぐる本部とオーナーの争いです。

■今後の方向性

現実的に一日の売上が40万円(※)を切るようになると、オーナーさんが利益をとっていくことが困難になります。
(チェーンごとにいろんな契約のタイプがあるので、一概には言えませんが)

そして、どんなビジネスでもそうですが、「片方だけが儲かっている」という状態が続けば、関係は崩れます。
そうなれば、その関係をやめてしまうか、お互いの取り分のルールを変えるしかありません。

◎「取り分」を変える
他の業界と同じように、今後コンビニの売上が飛躍的に伸びることはありません。
以前に比べて低い水準の売上で、本部とオーナーが共存できるように取り分を分けるルールを作りなおす必要があります。
ロイヤリティ(本部側はチャージと呼びます)会計の変更です。

以前より売上が落ちたといっても、一日1000人近い客を呼び、月に1000万円以上売れる業態はそれほどありません。
つまりコンビニそのものは力のある業態ですから、やめるのではなく、
オーナーの負担を減らすために、本部とオーナーとの粗利の分配方法を変えていくことになるでしょう。

粗利にかかるロイヤリティを下げる、廃棄を一部補填する、といったルール変更は、この流れに位置づけられます。

◎地域別、店舗別の多様化
いまやコンビニは地域のプラットフォームです。
お弁当屋であり、文具屋であり、書店であり、銀行であり、宅配業者であり、クリーニング屋でもある、
という非常にユニークなビジネスモデルを生み出してきました。

今後、全国均一のチェーンストアから、今後は立地に応じた個店ごとの店づくりが重要になるでしょう。
予想される方向性としては以下のものがあります。

・異業種との提携加速(外食、ドラッグストア等)
・PB商品、独占販売商品の拡充、割安感の訴求
・食品の安全、地産地消の推進
・24時間営業の見直し(深夜不採算店の時間営業化)
・通販と連動した受取機能の強化
・宅配サービスの拡充

いずれにせよ、既存のコンビニの業界を超えて、隣の業界のビジネスを奪いに行くような戦略にならざるを得ません。
コンビニ対ドラッグストア、コンビニ対スーパー、という闘い(と同時に連携も)が今後加速していくことは、間違いありません。
posted by career2.0 at 14:34| Comment(1) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月19日

母校の名前が変わったとき

学生数が少なくなって近隣の学校と統合したり、市町村合併などで、母校の名前が変わることもしばしばあります。
そのとき、履歴書にはどのように書けばよいのか?というお問い合わせを時々いただきます。

もちろん決まったルールはないのですが、当時の学校名と、現在の学校名が両方わかるように書くのが一番親切だと思います。

たとえば、
2001年3月 A市立X高校(現:B市立Y高校)卒業


といった書き方はどうでしょう?
これなら、誤解も少なくわかりやすいと思います。
少なくとも応募書類を読む私個人としては、これで完璧です。

以前の記事「社名変更」の記事も参考にしてください。
http://jobhunt.seesaa.net/article/13187845.html


posted by career2.0 at 16:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 就職・転職一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月08日

「社会起業家」は存在しない

■メディアをにぎわす「社会起業家」
おそらく「社会起業」や「社会起業家」は、今後数年間、マスコミをにぎわすキーワードでしょう。
雑誌やWebでの「社会起業家特集」も多く、「社会起業家になりたい」という若者も多いですし、「社会起業家を支援したい」という人も急増しています。
以前から、福祉や教育についての企業は多くあり、NPOも増えていますが、若くて優秀な人が事業を通じて社会問題を解決しようとする姿勢が注目されているのでしょう。
「著名な社会起業家」、「日本を代表する社会起業家」と呼ばれる人も出てきています。
背景には、「経済的成長」への懐疑があると思います。
今後おそらく起業や出世で大儲けすることができない。だとすれば「社会的な尊敬を得る」ほうが「成功」じゃないか、という価値観の変化が、若い世代を中心に見て取れます。
成熟した日本社会で価値観が多様化することは不可避ですし、歓迎すべきことだと思っています。

■「社会起業家」とは誰か?
では、社会起業家とは、どんな人なのでしょうか?
よく言われるのは、「社会問題を事業を通じて解決しようとする人」だということです。
彼らが運営する企業・組織は、「社会的企業」や「ソーシャルベンチャー」と呼ばれています。

だとすれば、彼らが解決しようとする「社会問題」とは何でしょうか?

メディアを見る限り、主に教育、環境、貧困、福祉といったテーマで会社を起こし、継続している人が「社会起業家」と呼ばれているようです。

彼ら「社会起業家」と呼ばれる人たちのチャレンジとこれまでの苦難の道のり、これまでの実績には賛辞を惜しみません。
彼らの存在によって、多くの人が「助かった」と感じているのであれば、すばらしい事業体であることは間違いありません。

■「社会起業家」という言葉への疑問
ただ、疑問もあります。「社会起業家」という言葉についてです。
以下のようなケースについて考えてみます。

1.病気の子供の遅れがちな教育をサポートする企業を立ち上げた人は「社会起業家」と呼ばれるでしょう。
一方で、その病気の子供を治療する新薬を開発している創薬ベンチャー企業の社長は「社会起業家」とは呼ばれません。

2.過疎地の高齢者に食料品を届ける企業が社会的企業と呼ばれても、その物流を支える地元の運送会社はそう呼ばれません。

3.操作性のよい車椅子を開発する企業は社会的企業と呼ばれるでしょうが、乗り心地のよい自転車を開発する自転車メーカーはそう呼ばれません。

4.老人ホームに、おいしく体にいい中華料理を届ける企業があれば社会的企業と呼ばれるでしょうが、町で一番美味しく長年地元の人に愛されてきた中華料理屋はそう呼ばれません。

5.森の間伐材を使って家具をつくる人は社会起業家でしょうが、子供が勉強に集中しやすい学習机を開発した人はそう呼ばれません。

上記のどの企業も「いい仕事をしている」と思いますが、メディアによれば一方の経営者は「社会起業家」、一方は「普通の社長」です。
なぜその違いが起こるのか、明確に教えてくれる文章に出会ったことがありません。

■「社会起業家」と「ふつうの起業家」の違い
全ての事業は、社会に不満や課題、ニーズがあり、それを解決するべく存在しています。
そこで独自性を発揮し、継続性のあるビジネスモデルを開発した事業が、生き残ります。
そこにおいて、社会起業家も一般起業家も全く相違ありません。

社会起業家は、利益よりも社会の問題解決を事業の第一目的に置いている、そこが営利企業との違いだという意見もありますが、それは一般企業が利益だけを考えているといっているに等しく、非常に雑な議論です。

ただお金儲けだけをしたい起業家など、滅多にいません。
事業を成功させたい、その一心で日夜、寝食を忘れて格闘している起業家がほとんどで、「お金がほしい」だけであれば、決して長続きしません、というか割に合わない職業でしょう。

ビルゲイツはただお金持ちになりたくてマイクロソフトをつくったのでしょうか?最高のソフトウェアで世界を変えたいと思ったんじゃないでしょうか?Googleは、アップルは、トヨタは、創業者は社会を変革しようと思っていなかったのでしょうか?
「社会を変える」を意識しないはずはありません。社会を変えようとして成功したからこそ、彼らは尊敬される企業になったのでしょう。

ただ、現実的には教育、環境、福祉、貧困などのテーマにおける、株式会社の起業や、ちょっとユニークなNPOの立ち上げを「社会起業家」とみなす傾向があります。
逆にそれ以外で、ユニークな企業は、社会起業家とは見なされません。

極端な例かもしれませんが、
ある地方都市で、「この町においしいイタリア料理屋がないことは、大きな問題だ」と考えた人がいたとします。
その人が、地元の素材をつかったおいしいイタリア料理屋をつくり、地元住民に支持されて繁盛したとします。
このオーナーは、自分が考えるその地域の問題を、自分なりの方法で解決した人です。
でも、「社会起業家」と呼ばれることはありません。

■「社会起業家」は存在しない
「社会の問題を解決したいと思って起業する」人がいることは素晴らしいし、応援したいと思います。
ただ、教育・貧困・環境・福祉などの問題を解決する人が「社会起業家」であって、
それ以外の社会の課題を解決しても「社会起業家」とは呼ばれないのであれば、
「社会起業家」という言葉が示している「社会」や「社会問題」って、ものすごく小さい範囲の「社会」でしかありませんよね。

例えばユニクロは、日本人のカジュアル衣料に対する価値観を変えたと思います。
多くの人が「ユニクロがあって助かった」と思っているでしょう。
柳井社長が「社会起業家」と呼ばれることはありませんが、社会へのインパクトははかり知れません。

「社会起業家」になりたい、という意見をよく聞きます。
そういう意見を言う人には、私は上記のような議論をぶつけてみます。

■「社会起業家」は職業ではなく評価である
いま、社会起業家と分類されている方々も、決して「社会起業家になりたい」と思って起業したのではないでしょう。
彼らは「この問題を解決したい!」と強く思い、そのために事業や組織を興し、それが軌道に乗ったあとに、
マスコミや周囲が勝手に「社会起業家だ」と分類しはじめただけです。
社会起業家は「なろう」としてなるものではないのです。


NPOでも社会的企業でもその他の営利企業でも、全てのすぐれた起業家は、社会にインパクトを与えます。
起業家はすべて、ITでも、飲食でも、教育でも、福祉でも、自分がやりたいと思う領域で「社会を変える」「社会をよくする」ことを目指す、そしてそれを継続的に成長させる存在です。
それが成功した企業を「すぐれた企業」、リーダーを「すぐれた起業家」と呼びます。
その前提で、起業のうち、「社会」と「非社会」を区分する境界がどこにあるのか、そしてその区分に意味があるのか、意味があるならどのようなものか、私には理解できませんし、
「社会起業家になりたい」と語る人の「社会」や「起業家」が何を示しているのか、社会起業家志望の人から明確な回答を得たことがありません。
本当は存在しない「社会起業家」を無理に作り上げることで、社会起業家とは呼ばれなくても、それぞれの分野で汗をながして起業している方々の社会性や社会への思いが無視されるのであれば、
社会起業家などという言葉は必要ない、むしろ使うべきではないと思います。
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2009年03月31日

別紙自己PRや志望動機の書式

履歴書やエントリーシート以外に、「自己PR」や「志望動機」のような文書を別に作成して送る方がいます。
会社も「自己PRをA4一枚以内で送ってください」と作成を要求する場合があります。
このような場合、特に書式は決まっていませんので、形式に悩む必要はありません。
「わかりやすさ」「メッセージの伝わりやすさ」が最も重要です。

基本的な書式は、下記のような形で問題ないでしょう。


●●株式会社御中
2009年5月10日
ABC大学 経済学部
高橋 太郎
○○@○○.ac.jp
TEL:△△-△△-△△

自己PR


1.(章タイトル)
私は〜〜



2.(章タイトル)
次に、〜〜



以上

■宛先はどちらでもいいでしょうが、●社に宛てて書いている、という意味を込めるため、個人的にはあったほうがいいと思います。
■日付と名前は絶対忘れずに。
■日付は作成した日ですが、履歴書等と一緒に出す場合は、日付をそろえましょう。
■連絡先はなくても構いません。スペースが少なければ削りましょう。
■大きく章を分けて、各章に見出しをつけると読みやすいでしょう。その章の内容を要約した見出しをつけるべきです。
■部分的に太文字や下線で、強調してもいいでしょう。ただしやりすぎで読みにくい人もおおぜいいるので、気をつけましょう。
■一番最初に2,3行で、全体の要約を書き、その後詳細を記述する、という形式も、わかりやすくていいと思います。いずれにせよ、読みやすさ、伝わりやすさに気をつけてください。


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2009年03月21日

訛りは直すな

地方の学校の方や地方出身の方から、「私には○○弁の訛り(なまり)がありますが、東京の就職活動では、訛りを直したほうがいいのでしょうか?」という質問を、時々頂きます。
学生の方と就職のカウンセリングでお会いしても、無理に標準語を話そうと苦労されている方が多くいます。

■訛りを直す必要はない
アナウンサーのような仕事であれば、訛っていてはいけないでしょうが、一般的な企業の場合、心配して訛りを直す必要は、全くありません。

まず企業は、応募者の訛りを評価するために面接するのではありません。当然ですね。
面接官で「こいつは訛ってるから入社させたくないな」と思う人は、まずいません。
私自身も絶対にそんな無意味な評価はしません。仕事の能力と無関係だからです。

東京の人が何を言っているのかわからないような方言は避けるべきですが、訛っている、イントネーションが標準語と違う、という状態は全く問題ありません。まず、その点は自信を持ってください。

■訛りはむしろ有利
私はむしろ、訛りはプラスに働くと思っています。

私の知人で、東京で自動車の営業をしている東北訛りの男がいますが、常に成績はトップクラスです。彼の武器の一つは、東北訛りです。彼は標準語を話せるのに、「戦略的に」訛りを直さず、訛ったまま、営業しています。

東京の人は、
訛り=田舎=素朴な人柄=誠実=信用できる
という連想をしがちです。
もちろん東北には良い人もいればズルい人もいるので、そういう連想は安直だし、偏見そのものですが、そういう偏見を利用しない手はありません。
東京で、相手を信用させるために、訛りはむしろ有効です。

聞き慣れていない東京の人にとって、訛りは記憶にも残ります。
「背が高い」とか「声が特徴的だ」というのと同じ一つの個性です。
直すのではなく「それをどうやって有利に使うか」という視点で、考えてみて下さい。

posted by career2.0 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 就職・転職一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月27日

覚えておくと便利な5個のビジネスメール表現

メールの書き方についての質問は多いので、「メールのマナー11」「メールで時候の挨拶は不要」「漢字を使いすぎない」など、メールや文章につて記事を書いてきました。
特に学生のかたは、ビジネスマンとメールすることに慣れていないでしょうから、不安もあると思います。今回、メールでよく使う表現をお教えします。本当は、簡潔にメッセージが伝われば表現は何でもいいのですが、相手が慣れた表現のほうが伝わりやすいですね。
文章のマナーは色々とありますし、独特な表現も様々なものがあります。 ただ、最低限、以下の5つの表現を知っておけば、おかしくないビジネスメールが書けます。あとは慣れるだけです。

1.「了解いたしました」
就職・転職活動でメールを使うときは、基本的に相手のメッセージに確認の返事をするということですから、これほどよく使う表現はないかもしれません。
「わかりました」「大丈夫です」「OKです」は少しカジュアルなので、目上の人には「了解いたしました」のほうが適切だと思います。
「承知いたしました」もよくあります。どちらでもいいです。
面接日時の件、●日●時で了解いたしました
という感じです。

2.「お世話になっております」
メールの最初に書く、定型のあいさつ文句です。これ一言で挨拶は終わりです。
ただし、会ったことがなく、はじめてメールする相手には「はじめまして」のほうがいいでしょう。

「拝啓 貴社益々御隆盛のことと・・・・・・」という面倒な挨拶は、メールでは不要です。読み手にとっては邪魔なだけです。
お世話になっております。貴社に応募しております佐藤です。
と最初に書いて、すぐに本文に入ってOKです。
もちろん、本当にお世話になっているかどうかは関係ありません。

3.「ご連絡ありがとうございます」
何か連絡をしてくれたら、お礼する。
表現というよりも、マナーとして、心がけましょう。
面接日時のご連絡、ありがとうございます

4.「ご査収下さい」
これは、「書類を受け取って下さい」という意味です。ビジネスシーンでよく使う表現です。
応募書類をメールで送ってくれと指示されて、目0るに添付して送る場合、
応募書類を添付いたします。よろしくご査収下さい。
というように使います。

5.「以上、よろしくお願いいたします。」
末尾の文章は、これで十分。
その後、名前と連絡先を書いてメール終わりです。

以上5つで、就職や転職で企業とやり取りするメールはほとんど書けると思います。
メールは簡潔、スッキリ、明瞭であることが何より重要です。短時間で読めること、読んですぐ内容が理解できることです。ダラダラと凝った表現を書くべきではありません。
普段書いていない方は慣れないと思いますが、私も学生時代の就職活動では、簡単なメールの返信に何十分もかけていました。がんばりましょう。

※上記を使ったメールのサンプル
(面接日時の連絡をもらい、応募書類をメールで送るよう言われたので、応募書類を添付して返事する場合)
株式会社海山商事
人事部 磯野波平様

お世話になっております。
貴社に応募しておりますABC大学の佐藤です。

面接日程のご連絡、ありがとうございました。
3月15日の16時で了解いたしました。

また、応募書類を添付いたします。よろしくご査収下さい。
以上、よろしくお願いいたします。

ABC大学 経済学部
佐藤裕子
TEL:○○−○○
E-mail:○○@●●
posted by career2.0 at 18:19| Comment(1) | TrackBack(0) | 就職・転職一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「漢字を使えば知的にみえる」という誤解

「に挑戦する事になりました」
「を達成する為に」
「が出来るよう」
「これから努力して行きます」
「〜をがんばって来ました」
「する様にします」
「で御座います」

とくに就職活動の学生さんの応募書類に多いのですが、
これらは「とりあえず漢字に変換したほうがいい」と考えてしまった、
もしくは、いきおいで漢字に変換してしまい、戻さなかった、
典型的な「読みにくい表現」です。

もちろん会社によってはこういう表現を好むカタい組織もあるでしょうが、一般的に言えば、読みにくいです。

また、「行きます」「来ました」というのは、「表現がカタい」という問題ではなく、物理的な移動でないのに漢字を使うのはビジネスシーンではほぼ誤りだと思います。

雑誌や新聞、本でこういう表記はしていませんよね。
ということは、こういう表記が多い文章を書く人は、活字を読んだり、読書をする経験が少ないのだと、一部の採用担当は思うでしょう。

ソフトの変換機能は万能ではありません。
読みやすさを機械は判断してくれません。気をつけましょう。

posted by career2.0 at 17:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 就職・転職一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月16日

[面接戦略2] 4つのコアメッセージで面接準備

就職活動の面接での質問には、いくつかのパターンがあります。
本屋にある「質問集」のような本は、何百という質問を載せていますが、根本的には以下の4つについて質問しているだけです。
1.人柄・性格
2.学生時代の経験
3.志望
4.その他一般教養

したがって、たくさんの質問にたくさんの回答を考えるというよりも、上の4つについて核となる内容(コアメッセージ)を用意しておき、質問の言葉に合わせて回答を変化させる、という応用のしかたを身につけるべきでしょう。
そのほうが、圧倒的に能率のよい練習になります。

例えば、「あなたの性格は?」「あなたの長所は?」「あなたの欠点は?」「あなたを動物にたとえると?」という質問は、結局は同じことを聞いているわけです。
それぞれに対して別の答えを用意していては、本番で対応できません。
例えば「粘り強い」というあなたの特徴があるのなら、それをコアメッセージとして、性格は「粘り強い」、長所は「あきらめない」、短所は「頑固に一つのことをし続けてしまう」、動物は、アリでも像でもラクダでもいいでしょう(粘り強いということが言えれば)

コアメッセージがしっかりしていれば回答に一貫性があります。
(性格は「粘り強い」、欠点は「短気」、という回答は、一貫性がないと判断されます)

つまり、面接準備は面接本の何百という質問に対して一つ一つ台本を書いて覚えるのではなく(そんなにたくさんの台本を覚えられませんし、緊張して忘れるだけです)、
1.自分の性格について/ 2.学生生活/ 3.将来の希望/ 4.社会に対して思うこと
この4つについて、コアメッセージを一つ作っておくこと、
そして、それを質問に合わせて応用することです。


一応、その4分類について、質問のパターンを以下に示します。
その核となるメッセージを、各質問に合わせて回答できるよう、練習してください。

■1.自分自身について
・簡単に自己紹介をしてもらえますか?
・自分の長所を教えてください
・自分の短所/欠点を教えてください
・尊敬する人物を教えてください
・自分の性格を教えてください
・趣味を教えてください
・特技を教えてください
・将来の夢、人生の目標を教えて下さい
・友人や先輩後輩とはどのような付き合いをしますか?
・友人はあなたのことをどういう人だと言いますか?

■2.学生時代について
・学生時代に、力を入れたことを教えてください
・問題やトラブルを解決した経験について教えてください
・専攻/ゼミ/卒論はなんでしたか
・興味を持った授業はありましたか?
・どんなアルバイトをしましたか?

■3.志望動機、企業選び、将来のキャリアについて
・なぜ、当社を志望されたのですか?
・あなたが企業に求めるものは何ですか?
・当社の製品/サービスを利用されたことはありますか?またどう思いましたか?
・この会社に入ってやりたいこと/どんなキャリアを描いているか、教えてください
・他にどのような企業を回っていますか?
・同業他社と当社の違いは何だと思いますか?
・当社にこれから必要なものは何だと思いますか?
・あなたにとって仕事とは何ですか?

■4.一般教養
・どんな新聞・雑誌を読んでいますか?
・最近気になったニュースはありますか?
・最近読んで面白かった本/記事はありますか?
・尊敬する人物、注目している人物を教えてください。



posted by career2.0 at 15:49| Comment(1) | TrackBack(0) | 就職活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月13日

就活の面接戦略 〜模範回答は存在しない

〜と聞かれた場合、どう回答するのがいいですか?
そんな質問を非常に多く頂きます。まず、質問そのものに大きな問題があると思います。

ここで私は「人それぞれ、個性もそれぞれだから、自分らしい回答が一番ですよ」と、甘えたことを言いたいわけではありません。

私が言いたいのは「状況によって有効な回答は異なる」という、シンプルな、しかしとても重要な原則です。

例えば「あなたの長所は?」と聞かれて、「勤勉実直なことです」と答えたとしても、
状況によっては「いい回答」、状況によっては「ダメな回答」になります。

なぜなら、面接において、最も有効な回答を考えるときに、以下の4つの情報が必要だからです。
本人   1.あなたの書類上の価値(あなたの学歴・職歴・資格)
      2.あなたの第一印象

相手   3.企業の文化(業種、規模、応募職種)
      4.面接相手(役職、年齢、性格)

シンプルな例を挙げましょう。
東大生が「机に座って勉強するよりも、人と話すほうが好きです」と言った場合と、
同じことを3流大学の学生が言った場合、大きく印象は違いますよね?
東大生が言ったなら、「勉強はできるけど、頭でっかちにならずに、人とのコミュニケーションを好む」と好意的に捉えられます。
3流大学生が言ったなら、「真面目に集中して勉強することができない人」という評価になる可能性があります。

「"信念を貫き、人と違う道を行く"ことをモットーとしています」と言いたかったとしても、
相手がマスコミやアパレルの企画職なのか、銀行や官公庁なのか考えずに言っても、いい結果は生まないでしょう。

「Web上でコミュニティをつくって情報収集することが得意」というPRは、
言う相手が、IT企業の若手社員と製造業の50歳人事部長とでは、伝わり方が異なります。

全く同じことを言っても、上に示した4つの状況によっては、結果は大きく異なります。

「これが模範解答」と示しているような本や雑誌は多いですが、
上記の4ファクターによって、「有効な回答」は180度変わります。


では4つのファクターをシンプルに分類してみましょう。
実際はもう少し細かく分類するのですが、ここではわかりやすく3〜4つにわけます。

1−A:東大、京大、一橋、東工大、早慶クラス
   B:地方国立上位、MRACHクラス
   C:それ以下
   D:海外大学

2−A:スポーツ系、明るい
   B:知的な印象、冷静
   C:暗い、話し下手

3−A:金融、官公庁、製造業、小売業等
   B:マスコミ、アパレル、デザイン等
   C:その他中堅中小企業等
   D:ベンチャー企業、営業系企業

4−A:若手社員
   B:管理職
   C:役員


例えば、1−C×2−Cであれば、優等生的な回答をしてはいけません。
本人が既に不利なのですから、人と違う回答で逆転しなければなりません。
相手が3−D×4−Cであれば、起業家的視点をふまえて回答するべきでしょう。

いずれにせよ、上記の4ファクターを考えなければ、有効な回答はわかりません。
面接が上手な人は、面接でこういう判断ができる人です。
とっさに判断ができなくても、自分のキャラクターが有効だと思える企業や人のタイプを知っている人です。

自己分析と企業分析は、最終的には「一番有効な面接戦略」を考えるために行うものだと思います。「自己分析をした」「企業について調べた」で終わり、という人が多くいますが、そこから面接につなげられなければ、何のための分析なのでしょうか。
目的のない分析は時間のムダです。まずは行きたい企業を決め、そこに合わせて自己分析をしてみる、という逆転の発想が必要でしょう。


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2009年02月05日

社会人は忙しいからお礼するべきでない?〜お礼の原則

学生の方から社会人は忙しいからお礼メールなどは出さないほうがいいのでしょうか?」 という質問をよく頂きます。

最初びっくりしましたが、よく質問いただくので、そのように学生さんに教える誰かがいるんでしょう。おそらくそう教える人は、他人にお礼をしない人なんでしょう。

断言しますが、就職、転職活動において(ビジネスの現場においても)
 「相手が忙しいからお礼しないほうがいい」という論理が成立する場面は、ない
と考えてください。

例えばあなたに、とても多忙に働いている先輩がいて、その先輩からプレゼントをもらったとします。
あなたは、「忙しそうだから」といってお礼しないことはありますか?

たしかにお礼のハガキやメールを送ると、忙しい先輩に数十秒の時間を取らせることになります。
では、その数十秒を「忙しいだろうから」遠慮して、「お礼しない」ことが正しいマナーだと思えますか?

学生であっても、バイト、サークル、ゼミや就職活動が重なり、忙しい時期があるとおもいます。
そのとき、先日ノートを貸した友人からお礼のメールが来ると「忙しいのに迷惑だな」と思いますか?
お礼もなく「忙しいと思ってあえてお礼はしなかった」と言われたほうが不愉快ではないですか?
そもそも、その説明がないと「礼もしない無礼なやつ」と思いませんか?

「お礼をしても効果がない」「送っても忙しいから読まない」という人がいるのは理解できます。たぶんその話を「お礼しないほうがいい」と多くの人が誤った方向に解釈しているのでしょう。

たしかに、お礼がきたからといって、すぐに評価を上げる会社、人事担当者はいないでしょう。読まれないこともあるかもしれません。
ただ、全ての会社、担当者がそうだと言いきれるはずはありません。

かなり評価が拮抗していて、甲乙つけがたい二人の中から一人を選ぶ場合、片方から、そのつどマメにお礼のメールをもらっていたとすれば、評価が変わるかもしれませんよね。
例えば営業関係の職種であれば、そういうマメさが評価につながることも想像ができます。
私も日常、きちんとお礼をくれる人は一緒に働いていて気持ちがいいですし、仕事が出来るという印象を持ちます。評価が下がることはありません。

お礼について箇条書きにしてみます。

 ■お礼の原則
 
1.お礼をしても効果がないことはあっても、損をすることはない
2.忙しくても、お礼をもらって不愉快に思う人はいない
3.時間に余裕があれば、お礼はするべきである
4.ただし、就職活動では全てに優先させてやることではない
5.時間をかけることでもない。短くていい
6.お礼は短くても、早く送ること。当日や翌日がいい
7.すぐに一言お礼ができる。これはどこにいっても役立つ習慣になる
8.大事な場面でお礼をしなかったことによる損害は、はかり知れない

ここで何度か言ってきましたが、相手は友だちや家族ではありません。
感謝の気持ちは、表現しなければ絶対に伝わりません。黙っていると「何も考えていない」と思われるのが、会社組織です。マメな人はビジネスでもプライベートでもモテます。

もちろん天才的な才能をもった人は、お礼などしなくても生きていけるでしょう。

世の中の98%の普通の人にとって、「マメにお礼をする習慣」は、どんな業界でも、どんな職種でも、かならず役に立つ習慣です。

とても重要な習慣なのですが、意外と難しくて、社会人は苦労しています。私もお礼を忘れて後悔することが時々あります。
お礼はしなきゃと思っていても、忙しくて後回しになって、そのうちタイミングを逃してしまったり、忘れてしまったり、、、と、完璧にできる人はなかなかいません。

社会人になったときに、お礼をすることを恐れるのではなく、お礼という習慣を身につけたほうが、はるかに今後の人生にプラスになることは断言できます。
posted by career2.0 at 18:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 就職活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月14日

言葉選び(略語、新語について)

年末年始、学生、社会人あわせて30人以上の方から相談を頂き、実際に6名の方とお会いしました。
昨今の経済状況を考えると、悩みが日増しに大きくなるのは十分理解できます。
残業禁止にとどまらず、「週休3日」になった製造業などもあります。考える時間が増えると不安も増しますよね。

ただ、前回のエントリでも書いたように、ここで、「今の仕事にしがみつく」のか、「余計な人がリストラされて、今後転職しやすくなるだろう」と考えて実力を蓄えるのか、
どちらも正しいですが、決して選択肢は「しがみつく」だけではないことをご理解下さい。

さて、一転して細かい話になりますが、ご相談される方の応募書類などを拝見していて、
略称や通称をいきなり使ったり、新語を登場させる方が多いのに驚きました。

例えば「メアド」や「ML」という言葉を応募書類に記載している人がいます。
これは端的に言って間違いです。

単なる「正式な言葉を使わないマナー違反」ではなく、もっと根本的なコミュニケーション上の問題を感じます。
それは、読み手の人物像を想像できていないということです。

よく言われますが、応募書類は、「あなたから企業へ出すラブレター」です。
そこまで理解しても、「企業への手紙」と思っている以上は想像力が働きません。
企業ではなく、「あなたから、企業の担当者への手紙」と思って下さい。

「●●株式会社」という人はいません。応募書類は企業が読んでいるのではなく、機械が読んでいるのでもありません。
あなたの応募書類を読むのは、そこの人事部長の山田さん、営業課長の田中さん、といった生身の人間です。


では皆さんは応募先の人物、例えば「機械メーカー、45歳、人事課長、鈴木さん」という具体的な人物を想像して、その人に宛てて応募書類を書いていますか?
そして、この鈴木さんが読み手だとして、「ML」は「メーリングリストの略」だと理解されると思いますか?

言葉選びにおいて、その人の想像力、コミュニケーション能力が見事に表れます。そして多くの企業の場合、それは仕事をすすめる能力です。
1.具体的な人物を想像すること
2.その人に向けた手紙のように応募書類を書くこと
3.その人が最も読みやすい日本語を使うこと

想像できなければ、あなたの親戚にいるような普通のおじさん/おばさんを想定してください。
そういう具体的な人物が、あなたの応募書類を読んでいます。

企業にメールを送るときに「ESを添付します」「GDについて」と書いていませんか?
企業が略して「ESをお送り下さい」「GDに来てください」と言ったのではないでしょう?
「エントリーシート」「グループディスカッション」を勝手に略すのは、友人の間だけにしましょう。

他にも「メアド」「メーリス」「ML」、友だちで同士で使う用語を鈴木さん宛に使っていませんか?
仮に鈴木さんがその言葉を知っていても、すんなり理解するのは無理です。

新語についても同様です。
「SNS」「CGM」「Web2.0」「SPA」「ロングテール」、、、
大学で最新のコンセプトを学んだ人に多いのですが、いずれもそれを相手に伝える努力がなければ、単なる「わかりにくい奴」です。
「わかりにくい人間」は、「コミュニケーションの下手な人間」です。それは「仕事ができない人間」と同義です。

相手の理解度を想像すること、そして必ず相手がすっと理解できるように、言葉と論理を選ぶこと。
コミュニケーションの基本であり真髄だと思います。










posted by career2.0 at 19:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 就職・転職一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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