2009年01月14日

言葉選び(略語、新語について)

年末年始、学生、社会人あわせて30人以上の方から相談を頂き、実際に6名の方とお会いしました。
昨今の経済状況を考えると、悩みが日増しに大きくなるのは十分理解できます。
残業禁止にとどまらず、「週休3日」になった製造業などもあります。考える時間が増えると不安も増しますよね。

ただ、前回のエントリでも書いたように、ここで、「今の仕事にしがみつく」のか、「余計な人がリストラされて、今後転職しやすくなるだろう」と考えて実力を蓄えるのか、
どちらも正しいですが、決して選択肢は「しがみつく」だけではないことをご理解下さい。

さて、一転して細かい話になりますが、ご相談される方の応募書類などを拝見していて、
略称や通称をいきなり使ったり、新語を登場させる方が多いのに驚きました。

例えば「メアド」や「ML」という言葉を応募書類に記載している人がいます。
これは端的に言って間違いです。

単なる「正式な言葉を使わないマナー違反」ではなく、もっと根本的なコミュニケーション上の問題を感じます。
それは、読み手の人物像を想像できていないということです。

よく言われますが、応募書類は、「あなたから企業へ出すラブレター」です。
そこまで理解しても、「企業への手紙」と思っている以上は想像力が働きません。
企業ではなく、「あなたから、企業の担当者への手紙」と思って下さい。

「●●株式会社」という人はいません。応募書類は企業が読んでいるのではなく、機械が読んでいるのでもありません。
あなたの応募書類を読むのは、そこの人事部長の山田さん、営業課長の田中さん、といった生身の人間です。


では皆さんは応募先の人物、例えば「機械メーカー、45歳、人事課長、鈴木さん」という具体的な人物を想像して、その人に宛てて応募書類を書いていますか?
そして、この鈴木さんが読み手だとして、「ML」は「メーリングリストの略」だと理解されると思いますか?

言葉選びにおいて、その人の想像力、コミュニケーション能力が見事に表れます。そして多くの企業の場合、それは仕事をすすめる能力です。
1.具体的な人物を想像すること
2.その人に向けた手紙のように応募書類を書くこと
3.その人が最も読みやすい日本語を使うこと

想像できなければ、あなたの親戚にいるような普通のおじさん/おばさんを想定してください。
そういう具体的な人物が、あなたの応募書類を読んでいます。

企業にメールを送るときに「ESを添付します」「GDについて」と書いていませんか?
企業が略して「ESをお送り下さい」「GDに来てください」と言ったのではないでしょう?
「エントリーシート」「グループディスカッション」を勝手に略すのは、友人の間だけにしましょう。

他にも「メアド」「メーリス」「ML」、友だちで同士で使う用語を鈴木さん宛に使っていませんか?
仮に鈴木さんがその言葉を知っていても、すんなり理解するのは無理です。

新語についても同様です。
「SNS」「CGM」「Web2.0」「SPA」「ロングテール」、、、
大学で最新のコンセプトを学んだ人に多いのですが、いずれもそれを相手に伝える努力がなければ、単なる「わかりにくい奴」です。
「わかりにくい人間」は、「コミュニケーションの下手な人間」です。それは「仕事ができない人間」と同義です。

相手の理解度を想像すること、そして必ず相手がすっと理解できるように、言葉と論理を選ぶこと。
コミュニケーションの基本であり真髄だと思います。










posted by career2.0 at 19:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 就職・転職一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
では「パソコン」は「パーソナルコンピューター」と表記しなくてはなりませんか?
「SEO」は「search engine optimization」と表記しなくてはなりませんか?
Posted by at 2012年06月16日 19:59
パソコンはパソコン、SEOはSEOでいいでしょう。
パソコンを知らないビジネスマンはほぼいません。
SEOはWebや広告業界の人は知っていますし、知らない場合にSEOが何の略かではなく、何を意味しているのか説明することのほうが重要だからです。
Posted by career2.0 at 2013年07月05日 09:23
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