2009年02月13日

就活の面接戦略 〜模範回答は存在しない

〜と聞かれた場合、どう回答するのがいいですか?
そんな質問を非常に多く頂きます。まず、質問そのものに大きな問題があると思います。

ここで私は「人それぞれ、個性もそれぞれだから、自分らしい回答が一番ですよ」と、甘えたことを言いたいわけではありません。

私が言いたいのは「状況によって有効な回答は異なる」という、シンプルな、しかしとても重要な原則です。

例えば「あなたの長所は?」と聞かれて、「勤勉実直なことです」と答えたとしても、
状況によっては「いい回答」、状況によっては「ダメな回答」になります。

なぜなら、面接において、最も有効な回答を考えるときに、以下の4つの情報が必要だからです。
本人   1.あなたの書類上の価値(あなたの学歴・職歴・資格)
      2.あなたの第一印象

相手   3.企業の文化(業種、規模、応募職種)
      4.面接相手(役職、年齢、性格)

シンプルな例を挙げましょう。
東大生が「机に座って勉強するよりも、人と話すほうが好きです」と言った場合と、
同じことを3流大学の学生が言った場合、大きく印象は違いますよね?
東大生が言ったなら、「勉強はできるけど、頭でっかちにならずに、人とのコミュニケーションを好む」と好意的に捉えられます。
3流大学生が言ったなら、「真面目に集中して勉強することができない人」という評価になる可能性があります。

「"信念を貫き、人と違う道を行く"ことをモットーとしています」と言いたかったとしても、
相手がマスコミやアパレルの企画職なのか、銀行や官公庁なのか考えずに言っても、いい結果は生まないでしょう。

「Web上でコミュニティをつくって情報収集することが得意」というPRは、
言う相手が、IT企業の若手社員と製造業の50歳人事部長とでは、伝わり方が異なります。

全く同じことを言っても、上に示した4つの状況によっては、結果は大きく異なります。

「これが模範解答」と示しているような本や雑誌は多いですが、
上記の4ファクターによって、「有効な回答」は180度変わります。


では4つのファクターをシンプルに分類してみましょう。
実際はもう少し細かく分類するのですが、ここではわかりやすく3〜4つにわけます。

1−A:東大、京大、一橋、東工大、早慶クラス
   B:地方国立上位、MRACHクラス
   C:それ以下
   D:海外大学

2−A:スポーツ系、明るい
   B:知的な印象、冷静
   C:暗い、話し下手

3−A:金融、官公庁、製造業、小売業等
   B:マスコミ、アパレル、デザイン等
   C:その他中堅中小企業等
   D:ベンチャー企業、営業系企業

4−A:若手社員
   B:管理職
   C:役員


例えば、1−C×2−Cであれば、優等生的な回答をしてはいけません。
本人が既に不利なのですから、人と違う回答で逆転しなければなりません。
相手が3−D×4−Cであれば、起業家的視点をふまえて回答するべきでしょう。

いずれにせよ、上記の4ファクターを考えなければ、有効な回答はわかりません。
面接が上手な人は、面接でこういう判断ができる人です。
とっさに判断ができなくても、自分のキャラクターが有効だと思える企業や人のタイプを知っている人です。

自己分析と企業分析は、最終的には「一番有効な面接戦略」を考えるために行うものだと思います。「自己分析をした」「企業について調べた」で終わり、という人が多くいますが、そこから面接につなげられなければ、何のための分析なのでしょうか。
目的のない分析は時間のムダです。まずは行きたい企業を決め、そこに合わせて自己分析をしてみる、という逆転の発想が必要でしょう。


posted by career2.0 at 16:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 就職活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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