2010年04月12日

自分の「第一印象」を知っていますか?〜第一印象から考える面接戦略

3月〜4月にかけて学校も春休みということもあり、たくさんの学生さんと会いました。昨年ほどではないにせよ、新卒就職の環境は引き続き厳しく、学生の皆さんの就職活動は長期戦になっていると言えるでしょう。健闘を祈っています。

学生の方々とお会いして、共通して感じたことがありました。

多くの学生さんは、「自分が他人にどう思われるのか」について、とても気にするのに(就職活動なので当然ですが)、
「自分が他人に与える印象」や「自分の第一印象」について正確に知らない、ということです。

「第一印象についての戦略がない」と言ってもいいと思います。

大ざっぱに言えば、面接の成功は面接を通じて面接官が感じた「印象」で決まります。
面接での印象は、「第一印象」+「面接中の印象」です。
第一印象が悪ければ、その後の対応で巻き返す戦略が必要ですし、第一印象が良ければ、その印象を崩さないような戦略が必要です。

その戦略を、みなさん持っていますか?

面接を終えて、面接担当者が応募者に感じる印象は、簡単に言えばこういう仕組みでつくられます。

●挨拶〜最初のやりとりの、数分のあいだで、第一印象がつくられます。
●第一印象は、話す内容ではなく、外見(服装や髪型、表情や姿勢、目線、身振り手振り)や声、話し方といった要素でほとんど作られます。
●第一印象には、いい/よくない、という受け止め方があります。単純に言えば、明るく清潔感があり、話しやすい雰囲気の人が「第一印象がいい」と言われます。

●第一印象があり、面接の内容で少しずつそれを修正しながら、面接が終わります。
●終わったときの印象は、第一印象通りの場合もあるし、第一印象から印象が変化して終わる場合もあります。
●いずれにせよ、面接は「第一印象」からスタートします。面接の時間が短ければ短いほど、短距離走でのスタートと同じで、第一印象の比重が高くなります。

●ただ、どんな第一印象の人でも、「いい」部分と「心配」な部分があります。
●その後の質疑応答で、面接担当者は、自分の第一印象がほんとうに正しいのか、確認していきます。
 具体的には、以下の2点です。

 1.「いい」印象の確認。 第一印象の「いい」部分が、本当にいいのかを確認します。
2.「心配」な印象の確認。 心配なところについて「心配しなくてもいいのか」を確認します。

例1
とても「元気がいい」印象だった場合、面接官にはいくつかの心配が生じます。
そこで、面接を通じて、確認します。

1 いい印象の確認
 「この元気は作り物ではないのか?本当に元気な人なのか?」

 
2 心配な部分の確認
 「元気がいいけど、元気だけで実はとってもアホなんじゃないか?」


例2
真面目だけれど、少し地味な印象をあたえる場合。

1.いい印象の確認
 「真面目なのは本当か?真面目に何かをやり遂げた実績はあるのか?」

2.心配な部分の確認
 「少し暗い印象があるけれど、周囲の人と仲良くやっていけるのか?積極的に行動したりできるのか?」


面接する側は、こんなパターンで考えます。

だとすれば、応募者が面接で考える戦略は以下の4点に集約できます。

1.自分が、相手に与える第一印象を知る。

2.その第一印象を、よりよいものにする。

3.その第一印象の「いい」部分を、本物だと納得してもらうよう、面接での発言、エピソードを考える。

4.その第一印象の「心配」な部分を、心配ないと納得してもらうよう、面接での発言、エピソードを考える。


そして、多くの学生さんは、このような戦略を立てていません。
本を読んで業界研究をしたり、必死に志望動機を考えても、相手の印象はたいして良くなりません。なぜなら、企業はあなたに感じる「印象」で、採用を決めるからです。
何を話ても、「印象」の悪い人は(特殊な才能がある場合を除いて)採用されません。

最後にもう一度くり返します。

スタートは「第一印象」です。短距離走者がスタートを何度も練習するように、第一印象を良くする作業を、決して怠らないで下さい。そして、自分の第一印象を知らなければ良くしようがありません。

次にその第一印象をさらによくして面接を終わらせましょう。そのためには、実際のエピソードを用意して、第一印象のいい部分を証明して、心配な部分を打ち消しましょう。

初対面の人、例えばOB訪問のとき、OBに聞いてみて下さい。「私の第一印象はどんな感じですか?」。
私も学生さんに会うときは、率直に第一印象を言うようにしています。録音した自分の声を聞いたときに、意外な感じがしたことってありますよね?それと同じで、自分の第一印象を客観的にとらえるのは難しいと思います。でも、面接の成功を考えるなら、なくてはならない作業ですす。

まずはそこからはじめてください。
posted by career2.0 at 20:22| Comment(0) | TrackBack(1) | 就職・転職一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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なんだかんだで面接は第一印象で決まる
Excerpt: 素晴らしい記事を紹介。 >自分の「第一印象」を知っていますか?〜第一印象から考える面接戦略 いろいろな受け答えの練習をしても、 この第一印象の練習というのは確かにやらない人が多そうです。 声を大きく!..
Weblog: 転職読み物
Tracked: 2016-10-07 09:46
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