2006年05月18日

自動車業界への転職は?

【ご相談内容】

某製造業で、マーケティング・企画をやってきた30歳男です。
自動車メーカーはマーケティングに非常に力を入れていると思いますので、転職したいと考えていますが、何に注意すればよいでしょうか?


【ご回答】

確かに、トヨタをはじめ、ホンダ、ニッサン、マツダなどは、
非常に高い利益をあげていますね。

事業も順調に拡大しています。

ただし、転職する際に気をつけるべきなのは、
自動車メーカーのような大企業ともなると、
全社的に業績がよいのではなく、業績のよい部門と悪い部門があり、
どちらに入るのかによって処遇は大きく異なるということです。

それを知るために、各社の決算発表や事業報告書を読むべきです。

読むと、各社共通して日本市場での販売に苦戦しているということが言えます。
日本市場は、少子化・人口減少もあり、
また全国の隅々に販売網を各社が構築していることもあって、
これ以上の市場拡大は望めないでしょう。

各自動車メーカーは、北米で利益をあげ、
中国やその他の急成長市場に資源を投じているという状況だと推察できます。


そうした場合、会社の中では、

・日本市場担当部署の予算削減、リストラ
・北米および成長市場への投資、優秀な人員の配置

といった事態が起きていることが想像できます。

そのとき、あなたが持っているスキルが、伸びている部署が必要としているものなのか、見極める必要があります。

各社ともに日本企業ながら海外事業で収益をあげている製造業です。
さらに上記に挙げた4メーカーのうち、日産とホンダは外国企業が筆頭株主です。

そのように考えると、海外事業への対応が可能な、
語学を含む国際的なコミュニケーション能力があれば、
転職先に対して非常に有利に働くと思います。

大企業への転職の場合は、該当事業、該当機能(グローバル企業の場合は該当地域も)をしっ

かり調査した上で、アプローチする必要があります。

利益を出している企業は、
「儲からない事業は、徹底的にコスト削減している」からこそ、
利益を出しているとも言えるのです。

さらに、業界環境から言っても、現在の原油価格の高騰、原材料価格の高騰、世界的な金利上昇、環境規制の強化などを考えれば、決して今後も同じペースで成長できるかどうかはわかりません。

そこは冷静に判断してください。
posted by career2.0 at 16:31| Comment(0) | TrackBack(1) | 転職活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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