2007年09月03日

「いい印象」をつくる6項目

【外見の細かいところを気にする前に】
スーツがグレーか紺か、男性はネクタイの柄は何がいいのか、バッグは薄いとダメか、女性は前髪は上げるか下ろすか、アイラインは、、、等々、細かい身だしなみが気になる人が多いでしょう。そういう質問もたくさんいただきます。
それらを細かく指導している雑誌や本がありますし、カウンセラーのかたもいます。

最初に申し上げますが、そんなことで面接に落ちたり通ったりしません。
そんな評価基準は、普通の会社で聞いたこともありません。基準にないのだから、気にする必要がありません。
ただ、それは、外見が評価と関係ない、と言っているのではありません。

【外見ではなく「印象」】

私たちが大事にするべきなのは、外見ではなく「印象」です。
「外見の善し悪し」は、評価基準にはありません。しかし、「印象の善し悪し」は、評価基準に入ると思ってください。

印象の一部は、外見によってつくられます。しかし、最初に書いた細かい着こなしや身だしなみは、印象とはあまり関係がありません。
私たちは、「印象をよくするための外見づくり」をしなければいけません。
つねに「きれいな外見」よりも「よい印象をあたえる」ことを心がけましょう。


【「いい印象」は努力でつくれる】

そして、印象は、努力で必ずよくすることができます。
印象は、いくつかのポイントの積み重ねで生まれます。「なんとなく」であきらめずに、具体的な改善を繰り返し、必ず好印象を与えられます。

私は、何人も学生さん/転職志望者のかたとお会いして、「外見に気をつかっているのに、印象がよくない」という人が多いことに気付きました。
つまり、その方たちは、「気をつけるポイントが間違っている」のです。
具体的にいくつかお伝えすることで、見事に印象が改善しました。他人が見れば簡単にわかることなのです。

印象をよくするポイントは多数ありますが、ここで面接に最低限必要な6項目を以下に示します。
ビジネスの場面で、「このひと印象いいな」と思われる要素です。

あとで説明しますが、印象をよくするこれらの項目は、絶対に、「他人の意見」と「慣れ」が必要です。そこを気をつけて読んで下さい。


1.表情


口角を上げておくこと。「明るく落ち着いた笑顔」をキープすること。

表情の暗い人、冷たい人、変化の激しい人(すぐ怒った顔をしたり嫌な顔をする人)は、ビジネスの現場でかなり損をしています。
本当は明るくいい人なのに、表情のせいでとっつきづらい雰囲気を与えている人は、かわいそうです。しかし、そういう人は多いです。


2.姿勢

背筋は常にピンと伸びて。必要なのは、背筋を伸ばしてあごを引くだけ。


厳しい質問をされても、自信がないことを話していても、胸を張っておくこと。
姿勢の悪い人は、自信がなく見えます。損です。


第一印象の7割は、表情と姿勢で作れます。

次に、話し方で気をつけることを少し。


3.無駄な口ぐせを削る

「えっと」、「あのー」、「えー」、こういった口ぐせを極力減らすこと。

これは何年もかけて定着したクセなので、なかなか治りません。そして、自分で気付いていません。

しかし、こういう口ぐせが多いと、伝えたいメッセージがぼやけて、相手に伝わりにくくなります。
テレビのキャスターや政治家の話しぶりを聞いてください。
高度にトレーニングされた人は、そういう口ぐせがなくなっているのです。

以下の2つの文章を口に出して読んでみて下さい。
1.「えー、私が、あの、御社の、ビジネスに、えー興味を持った理由は、えっと」
2.「私が、御社のビジネスに、興味を持った理由は」


文字にすると変ですが、多くの人が、1.のような話し方です。
こればかりは、なかなか自分では気づかないものです。


4.空白を気にしない

口ぐせを削ると、そこに間(無言の時間)ができます。
そこは心配無用。間を詰めようとせず、そのままでゆっくり間をとって話しましょう。


次の文章を考えて、文章が決まってから話しはじめてもいいのです。
2秒程度、あいだが空くと話しているほうは不安になります。でも、聞いているほうは気になりません。

みのもんたの話し方をテレビでみながらマネをしてみると、驚くほど間が多いことに気づきます。
実際に話している言葉の量が少ないのです。それでも説得力というか、相手に聞かせる力を持っています。
しっかり間をとっていて、むしろそれが説得力になっています。


5.3倍の時間をかけて話せ

とにかく3倍くらい遅く話すこと

安倍首相の最大の欠点の一つは、早口です。カツゼツが悪いのに、早く話そうとするので、内容以前に言葉が軽く聞こえました。
結果、真剣味がないように聞こえてしまい、説得力がありませんでしたね。

同じセリフでも、「3倍の時間をかけて話す」ことです。
早く話すとうまく話せたような気がしてしまいます。大きな勘違いです。

ものを買う時に、ペラペラ早口で話す人から買いますか?
ゆっくり真剣に言葉を選びながら話している人を、普通の人は信用します。
これは喋りに自信のある人、内容に自信のある人が、陥りやすいミスです。


6.ミスのリカバリー

ミスした時が大事。笑顔でゆっくり「ごめんなさい、まちがえてしまいました」と言う。ただそれだけ。

焦って「じゃなくて」とか「違くて」と軌道修正してはいけません。
イライラしたり、自分が情けなくて暗い顔をするのは避けましょう。

また、表情、姿勢も常に保っておくこと。

ミスしても冷静に訂正できることは、かなり好印象です。
精神的に落ち着いていて、自信を持っている人だと思います。


以上の6項目だけで、だいぶん印象は違います。
ただし、これらを実践するためには、絶対的に「他人の目」と「慣れ」が必要です。
口ぐせや、話す時の姿勢、表情など、ビデオで撮って見ることでもしなければ、自分で評価することは不可能です。

他人を利用して、ぜひ率直に意見を言ってもらいましょう。
私もよくそういう相談を受けますし、実際に会ってアドバイスすることもあります。他人からは簡単に気付くことでも、本人は自覚がないことが多いものです。
OB訪問をして、社会人に率直に意見を言ってもらうこともお勧めです。その際、「私の表情はどうでしたか?などと、これらの項目について具体的に聞いたほうが、相手も答えやすいです。

「なぜか印象がいい人」は確実にいますよね。逆もいます。よく理由がわからないようでも、必ず理由はあります。
その人の具体的な部分、見た目、仕草、話しかた、話した内容などで、総合的に印象がつくられています。
ですから、チェックする時(頼む時)は、できるだけ具体的に見るべき項目を示して、チェックする(してもらう)ように、したほうが、より具体的な問題点を知ることができます。

そして、こういうものは頭で理解したとしても、実践はできないものですよね。
ここでとにかく必要なのは、可能な限り、場数を踏むことです。こればかりは、絶対的に、量が質を生みます

回数を重ねることで、自然にいい印象を生むことができるようになります。自然にできれば、あとは面接の「中身」に集中できます。
本番は話す中身だけに集中したいですよね。

私は、そういうチェックを頼まれることがよくあります。このブログの読者の方からも、模擬面接的なものを頼まれ、引き受けたことが何度もあります。
話をしてみて、感じたこと、悪い印象が生まれる理由を、できるだけ明確に言葉にして伝えます。
表情、姿勢にとどまらず、声のトーンや、言葉の選び方、スピード、話す時の身振り手振りなども、具体的に問題点を指摘します。

それを理解して、注意しながら繰り返し実践すれば、必ず印象はよくなるのです。

就職の場合は、人生で初めて、自分の印象を他人に明確に評価されることになる人も多いでしょう。
就職活動は、自分の総合的な「印象」を客観的に評価する、という大きなステップです。必ずその経験は、今後の人生で役に立ちます。

大学受験は、勉強すればクリアできました。ただ面接は、勉強の結果が出るものはありません。
他人にどう思われるか、どういう印象を与えているかを、他人の目線で確認し、改善をしていく、という全く受験勉強とは異なる努力が必要なのです。

面接ノウハウの本を読む暇があれば、とにかく他人に評価してもらいましょう。
学生であれば、自分が知らないうちにどういう印象を相手に与えている人間かが初めてよくわかって、全く新しい世界が広がると思います。

いい印象は、必ず努力でつくれます。
posted by career2.0 at 02:22| Comment(1) | TrackBack(0) | 就職・転職一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
メールのご相談でもお世話になっております。
勇気を与えてくれる記事で感謝しております。勉強になります。
場数でなんとか良い印象が出て明日は2次面接です。それと別な所でも。
面接行ったら面接官の雰囲気で職場や会社が背景に見えてくるように感じます。
進む方向性は決まっているものの、本当に行きたい会社まで面接するべきか(雇ってくれるかはわからないですが)いつか妥協をしないといけなくなるのか、基準が曖昧です。
結局は働いてみないとわからないですが・・・
Posted by Riem at 2012年10月30日 22:05
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