2007年10月02日

情報収集の5原則

就職活動・転職活動での情報収集には、注意が必要です。
就職・転職活動をしている人から話をきくと、根拠のない噂を信じていて心配になることがしばしばあります。

情報収集の大原則は、以下の5つです。

1.事実を集めること
2.事実から安易に結論を求めないこと
3.メディアはスポンサーの悪口を言えないと知ること
4.匿名の話は、ほとんど真実ではないということ
5.公開情報から真実を読み解く分析力が何より大事だということ


どの企業にも失敗や不祥事はあります。
だから、失敗や不祥事の情報だけで「あそこはヤバい」と評価する根拠にはなりません。

しかし、就職・転職活動で(特に就職活動中の学生の方は)、その手の噂話に左右されやすいです。

「美点も汚点もある企業」という組織をイメージしづらいですし、不安ですからしかたないですが、
根拠のない変な噂話を、得意げに話している学生のかたが多いのに、時々私も驚きます。

どんな情報でも、悪く解釈しようと思えばできますし、いい方向に考えることもできます。

例えば、

@ 「ある企業の製品に、不良品が見つかった」というニュースを見て、

Aさん:「不良品が出るのは、企業に品質軽視、顧客軽視の体質がある証拠。信用できない」

Bさん:「不良品はどのメーカーでも出る。それを隠さず公開したのは企業として正直だということ。信用できる」


A 「ある企業の新人研修は、真夏の炎天下でノルマをもって、飛び込みで新規顧客に自社製品を売ることだ」と聞いたとき、

Aさん:「社員を使い捨ての兵隊としか思っていない。社員の個性を軽んじているような会社だ」

Bさん:「新人であっても社員を信頼しているから顧客の前に出してくれる。顧客と向き合う最前線で、実際の製品を学ぶことができるのは、社員を育てたいという会社の意思の表れだ。」

どちらでも言おうと思えば言えます。
実際は、Aさんの意見のほうが、色々脚色されて、「あの会社はヤバい」といううわさ話として流れていきます。
悪口のほうが、楽しいので噂として広がりやすいからです。

しかし、この程度の少ない情報では何も評価できません(評価しなければいけないときもあります。ただしそれは経験を積んだあとの話です)。

私たちに、必要なのは安易に評価することではなく、

@の例であれば、その不良品について、
不良の程度はどの程度なのか、不良品の量は常識の範囲か、不良品が生まれた背景は何なのか、それを公表し改善する姿勢は誠意があるものなのか、他の企業も同様の不良品がないのか、同業他社に比べて品質管理が劣っているということか、

Aの研修は、
その厳しい研修の意図は何なのか、ノルマ達成率は例年どれくらいか、研修の成果は現れているのか、研修を経た社員の満足度はどうか、それに不満を言う社員は成果が出ずに会社全体に不満を持っているだけではないのか、満足している社員はたまたま成果を出しているだけではないのか、

もちろん、忙しいでしょうし、それらすべてを調べることはできません。
ただし必要なのは、それらを知らなければ、企業の体質が「いい/わるい」の判断ができない、という知的な節度ある態度です。

事実を集めれば、だいたい適切な判断ができます。
事実は、ほとんど公表されています。誰でも入手できる情報で、じゅうぶん判断できます。
さらにわからないことは、企業に電話すれば、必要なことは教えてくれます。

誰かの、それも匿名の誰かの意見で、人生を決めていいわけありません。

外務省のスゴ腕分析官、佐藤優さんが、秘密情報の98%は、公開情報を整理することで得られると言っています。
国運を左右するような国際交渉の最前線にいる人ですら、公開情報が最大の情報源であると言っています。
企業の分析は、それよりはるかにやさしいはずです。

不安なときは、どうしても噂を頼ってしまいます。だから流行します。
「あくまで噂だから」と自分の中で整理したつもりであっても、知らず知らずに、その噂に縛られている経験はあるでしょう。
噂よりも、まっすぐに事実を見る勇気を持ってください。


企業ももちろんそういう人物を求めています。
「噂では、、、ネットでは、、、、」と噂に左右される人は、信頼されません。

言い換えれば、事実を集める努力ができない人、それを自分で分析する力がない人を、企業は信用しないということです。


posted by career2.0 at 19:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 就職・転職一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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