2008年02月13日

「カジュアル」「普段着」と言われてもスーツ?

「説明会はカジュアルな格好でお越し下さい」
「普段着で起こし下さい」
と案内されても、スーツで行くべきなのでしょうか?
 

答えはもちろんNO。

●普段着といわれれば、普段着で。
●カジュアルといわれれば、カジュアルで。
●どちらでもいいと書いてあれば、どちらでもいい。
●何も書いてなければ、スーツで。


基本となるルールはそれだけです。
企業側は、「カジュアルで」と書いて、そのとおりカジュアルで来た人の評価を下げる、ということはありえません。
あるいは、「普段着と言った場合はスーツを意味する」というような意地悪な会社もありません。

そんな会社が万が一あったとしても、全く信用できません。
学生に確信犯的に嘘をついているのですからね。
耐震偽装、賞味期限偽装と同じレベルです。

私が理解できないのは、こんなはっきりした企業からのメッセージがあるにもかかわらず、
「カジュアル」と書いてあっても、スーツで行くべきだ

と、まじめにアドバイスする人の存在です。
そのように指導している大学の就職課もあります。

当然、学生さんはそういうアドバイスを受けると、「会社とはそういうものか」「言葉を額面どおり受け取ってはいけないんだ」と思ってスーツで行きます。
結果、カジュアルでと書いてあっても、スーツだらけの説明会という状況が時々あります。

それをみて、とても残念な気持ちになります。
「私たちがわざわざ「カジュアルで」と言ったのは、なんだったのか?」と。

私も理解できませんし、企業側も理解できません。

「何を言われてもスーツが無難」というのは、正直言って20年前の就職活動です。

※このエントリの後、企業側にも責任があると指摘を頂き、反省してここに追記します。
確かに昔は、ビジネスカジュアル自体がありませんでしたが、就職活動では企業が書いてあることをそのまま受け取らない、というのが一つの姿勢だったようです。私は詳しくは知りません。
ただ、日本の大企業が、学歴・体育会・リクルーター中心の、透明感のない採用プロセスを続けてきたのが事実である以上、学生側も言葉を額面どおり信用できない、企業側にも責任があるのではないか、との意見はまさにその通りだと思います。
企業側も、メッセージをまっすぐに伝える努力を続けなければいけません。


企業の採用現場は常にダイナミックに動いていて、そんな時代はとっくに終わっています。
もっとストレートに考えてもらって結構です。

【言葉のコミュニケーションを大事にしてほしい】

まず、今の企業はそんな意地悪な存在ではありません。
わざわざ言葉にして、「カジュアルでいい」と言ったら、それ以上でもそれ以下でもありません。
「カジュアル」でいいのです。いわゆるビジネスカジュアルです。
まずは言葉を素直に受けとってほしいし、言葉を素直に受け取る人を採用したいと思っています。

大昔は「そうはいっても行間を読む」というような議論をする人もいたかもしれませんが、今は通用しません。

現在のビジネスシーンでは「メッセージを、言葉で明確に伝える」ことが最優先で、
学生さんには明確な言葉によるコミュニケーション能力を求めています。

「伝えられていることを正確に理解し、正確に実行する」
このことが、若手社員にとって重要な能力です。

「裏を読む」「行間を読む」のは、入社後10年経ってからの話です。
今は必要ありません。

採用においても全く同じだと思ってください。
企業が言葉にしていることは、企業がお願いしていることです。
その企業に採用されたいのであれば、それを無視するべきではなく、あえて無視する必要はないのです。


【何のための就職活動か】
また、アドバイスする人の中には、
「周りがスーツが多いから、カジュアルで行くと浮いてしまう」
だから、スーツで行くべきだという人がいます。

みなさんは、「周りから浮かない」ために就職活動をしているのでしょうか?
違います。
「内定を勝ち取る」ために、就職活動をしているはずです。

その過程は、企業とあなたとの交渉であって、周りの学生はあなたにとって調和するべき仲間ではなく、競争相手でしかありません。

つまり「周りにとけこむ」ことは、あなたにとって何のプラスにも働かないのです
むしろ、「他人とは違うあなたの魅力」を企業にPRすることが、就職活動の主目的ではなかったでしょうか?
それなのに、なぜ「浮きたくない」と思う必要があるのでしょうか。

「ぜひ普段着で」と書いているのに、周りをキョロキョロ確認しながらスーツで来る学生さんは、
要するに、
会社からのメッセージより、まわりの学生に溶け込むことを優先した」ということです。

それは、学生の世界の論理・調和を優先しているということであって、企業側の論理を考慮できていないということです。
そういう学生さんを、企業は信用しません。

就職活動は、企業とあなたとのコミュニケーションの産物です。
第三者の意見でそれを歪める人よりも、まっすぐ企業とコミュニケーションをはかる人間が、最終的には企業にとって必要な人材であると、理解しておいてください。


がんばってください。
posted by career2.0 at 18:43| Comment(8) | TrackBack(1) | 就職活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私もカジュアルと書いてあったけどスーツで行ったくちです。
私は単にビジネスカジュアルな服を持っていなかっただけですが
企業側の方達も、スーツからネクタイを取っただけの珍妙な
ビジネスカジュアルをしてる人が多かった事を覚えています。

ビジネスカジュアルは正直日本であまり根付いてないと思います。
企業側もカジュアルといってスーツばかりで残念と思うのではなく、
自分の会社がカジュアルなイメージの会社でない事を理解した方が
良いのではないでしょうか。
口だけカジュアルでといっても学生は信用しません。
学生は人生かかってますからね。
Posted by コンノ at 2008年02月14日 12:51
要は学生は企業を信用していないということですかね。
どこかに裏の意図があるように感じてしまう、企業側にも責任があるということではないですか。

ただ、筆者の言われている大真面目に「スーツで行くべき」とアドバイスする人たちが、就職のアドバイスをしているようで、学生への企業への不信感を助長しているというのも事実でしょうね。
Posted by かま at 2008年02月14日 13:43
あなたの表現のほうが余計に学生を惑わせるのではないでしょうか?
カジュアルで通してきたのに突然文脈に出てきたビジネスカジュアルって何?という感じです。ビジネスカジュアルって言葉自体企業よがりのことの言葉にしか思えません。今までカジュアルで過ごしてきてやっとスーツを着だした人間にビジネスカジュアルなんて言うほうがどうかしています。
学生はスーツかジーンズのような両極端のものしかもってないんじゃないんでしょうか?少なくとも私はそうでした。就職のためにわざわざビジネスカジュアルなる服を買うのも違う気がします。ビジネスカジュアルなんていわれたら答えはスーツを導き出すほうがまともな思考だと思いますよ
Posted by zeroxone at 2008年02月14日 20:35
コメントありがとうございます。
企業よがりという指摘はその通りです。企業は企業の論理で採用活動をします。企業人がカジュアルと言ったら短パン&Tシャツではありません。
ただ、ジーンズとシャツでも十分大丈夫です。ジーンズはダメ、とも思いませんし、説明会にカジュアルでOKとしてジーンズは実はダメ、と考えている企業は私の知る限り特にありません。
企業は学生さんが持っているはずのないカジュアルを想定しているわけではありませんが、学生さんが両極端のものしかもっていないとの指摘は、私にその真偽ははわかりません。大半の学生さんが、襟のついたシャツの一着も持っていないものなのでしょうか。
だとすれば、Tシャツかスーツか、両極のどちらの極を選ぶかという判断で、スーツにしようと言う判断も納得できます。
同じコメントが2個ありましたので、片方は削除しました。ご了承下さい。
Posted by career2.0 at 2008年02月14日 21:27
企業の雰囲気がカジュアルではない、というご指摘は重要なもので、それは会社側のコミュニケーションの問題でしょう。
明らかに堅そうな会社でカジュアルと言われても信用できないと言われれば、会社側にも問題があります。
ただ、そのように「会社の雰囲気を勘案した結果、カジュアルではダメだ」という判断を多くの学生さんがしているのか、と考えるとそうではなく、多くの学生さんに「それでもスーツで行くべき」とアドバイスしている人々の存在に行き当たります。
そのアドバイスは、決して現在有効ではないということは改めて採用側から主張しておきます。
もちろん就職活動は自己責任です。
誰のアドバイスを聞いて、どんな行動をとっても自由ですし、その責任は自分でとるしかありません。自分が最も納得できる選択をして下さい。
Posted by career2.0 at 2008年02月14日 21:39
スーツ着ていって減点(印象悪くなる?)されるわけがない、すこしくらい減点されたところで面接内容で十分カバーできる、またカバーできなきゃおかしいと考えるほうがまともなのではないでしょうか?

じゃあ、スーツ着ていったら採用されないんでしょうか?カジュアルなら採用されるんでしょうか?違いますよね?要は中身ですよね。採用に服装なんて関係ないんじゃないでしょうか?だったらスーツでもいいんじゃないですか?


Posted by zeroxone at 2008年02月15日 05:46
zeroxoneさん、おっしゃる通りです。
服装は、本質的には「どうでもいい」ことだと私は思っています。
採用するかしないかは、各企業の判断ですが、
ご自分で最適だと思う判断をして下さい。

zeroxoneさんのように、どっちでもいいじゃん、と思っている人が多いなら私も発言しません。
私が言いたかったのは、「カジュアルといわれてもスーツ」ということを、あたかも採用の実態、本当のルールのように語る人がいて、それに影響されている学生さんも多くいるという現実です。
だから「どっちでもいい」のに全員がスーツという状況が生じています。そんなルールはないということが言いたかっただけです。
Posted by career2.0 at 2008年02月15日 15:45
読ませていただきました。
今日東京ビッグサイトにて就職活動の夏フェスが開催されるのですが、「普段着で気軽に」と書かれているのに関わらず教授・先輩・友達共に
『普段着と言われたら普通スーツを指す。ほんとに普段着でいくの?』と笑われ話のネタました。
でもこの記事を読んで自分の考えは間違っていないのだと分かり安心しました。
やっと寝れます。。笑
Posted by j.u.n at 2008年08月19日 02:47
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