2008年02月27日

気になる履歴書

履歴書・自己紹介書で、人の仕事の能力の全ては判断できません。判断できるのは文書を作る能力だけです。それ以外は、会って話をしてみなければ何もわからないと思います。

数え切れない履歴書に目を通しましたが、やはり会ってみると予想を裏切られるケースがあります。ただし、経験を積むとそのケースも減ってきて、80%くらいの確率で想像した人物像と合致します。

会社が履歴書を要求するのは、事前に人物像を想像し、面接のときに聞きたいことを考えるためです。そこで人を評価するためのものではありません。もちろん履歴書レベルでの足切りは行われます。それはあくまで応募者が多くて、全員と会う時間がとれない場合(新卒や、中途でも応募多数の場合)や、明らかに求める人物像に合わない場合(経験者を募集しているのに、未経験である場合など)です。

だから「内定の取れる履歴書」というものはありえません。あくまで履歴書や自己紹介書は「書類選考で落ちない」という目的に絞って考えるべきだと思います。

◆マナー本を意識しすぎないように

よく言われている、細かいマナーは気にしないで下さい。
例えば、朱肉がどうとか、ボールペンがどうとか、写真はスピードではなく写真屋でとか、元号か西暦か?とか、そういうところは、なんでもいいです。
企業はそんなところで審査しません。仕事の能力と関係ないからです。
就職本やサイトをみると、変なことがたくさん書いてあります。
<職歴がない場合の「なし」は、「な し」と一文字空けて書く>
とか、、、正直こんなことまで指導する人がいることに驚きます。
採用側にとっては、全くどうでもいいことです。採用側もそんな細かいところことをチェックしているほどヒマではないですし、それを見ていても有能な人材は採れません。

今から説明する「気になる」というのは、悪い意味で気になるポイントです。「仕事がデキる人は、こういうことはしないだろうな」と思うポイントです。

こういうポイントが多い人は、書類選考の通過の順位が下がります。
もちろん「気になる」だけなので、面接で実際に確認してみよう、という方向に働くかもしれませんが、倍率の高い応募の場合は、こういうポイントは意識してください。


■手書きである。
正直に言えば、「いまどき手書きなの?パソコンで上手く作れないの?」という印象を受けます。 
この件は繰り返し言っていますが、手書きじゃないとダメ、手書きが常識、という価値観は採用側にはありません。
PCでつくると評価が下がる、という会社は今はないと思ってください。

実際のビジネスで手書きで文書をかくことは、ほとんどありません。
私も、何か頂いた場合の「お礼状」だけです。
達筆であることはすばらしいことですが、日常のビジネスシーンでは有利に働かないのです。

「達筆だけど、パソコン使えない人」と、「字が汚いけど、パソコンで文書をうまく作る人」
もちろん後者を採用するのが、今の会社です。

だから履歴書はPCで作って、PCスキルがあることをアピールするほうがむしろ効果的です。
特に、ある程度年配の方の転職活動で、手書きの履歴書の場合、PCで文書つくれないの?

もちろん、PC能力が関係のない職種であれば、手書きでもいいと思います。
 
手書きで書くと、PCでつくる場合の何十倍の時間がかかります。その割に同じ枠に書き込める文字量は少なくなります。
何社も書いて、疲れると手を抜いてしまい、質が下がります。
読むほうも、手書き文字は読み慣れないので疲れます。お互いに負担がかかって、いいことがありません。
どうか変な噂にしたがって、貴重な時間をムダにしないで下さい。

記事「履歴書は手書きでないとダメ?」


■内容が少ない

「簡潔」と「少ない」は別です。
例えば、「400字と言われれたら8割は埋めないと落ちる」というような、これまた変な噂がありますが、文字量の問題ではありません。文字量で機械的に選抜するような選考に意味はないです。

応募書類の文章には、「簡潔明瞭であるべき文章」と「熱意を示す文章」の2種類があります。
志望動機は、どちらかといえば後者です。職務経歴や自己分析については、前者です。その区別をまちがえてはいけません。

例えば志望動機で、
A:「●●業界での経験を生かしたいと思いました」
と書いているのと、
B:「●●業界で●年間働き、精一杯経験を積んで参りました。その経験を御社でも必ず生かせると思いました」
と書いているのを比べると、内容はほぼ同じです。ただ、Bのほうが熱意は感じませんか?
特に、両者を並べると、Bの人から会ってみようかな、と思うのは採用側の心理として一般的だと思います。
多少文章が下手でも一生懸命書いているのであれば、会ってみようという気にはなります。


■敬語ではない
「●●に従事してきた」「●●ができる。」「●●操作可能。」「●●である。」など、断定的な口調の文章が、年配の方の応募書類に多いです。経験豊富であり、自分自身のキャリアにプライドを持っている方だと思います。
ただ、就職・転職は、自分自信を売り込むセールス活動です。応募企業は、お客様です。
セールスするときは敬語。プライドは持っていても腰は低く。鉄則です。


■写真が暗い
写真は、スーツ姿であれば、駅前やコンビニのスピード写真で結構です。あるいは白い壁を背景に友人にデジカメで撮ってもらっても構いません。伊勢丹や写真屋に行って高いお金を払って撮る必要はありません。
タレント事務所やテレビ局のアナウンサーの採用なら別でしょが、普通の企業は、顔で人を選びません。
ただ、あえて一つ言うなら、表情が明るいといいでしょう。ポイントはそれだけです。
あきらかに目つきが悪かったり表情が暗い印象になってしまうことは避けてください。
具体的には、目をきちんと開いて、口角を上げた状態で写真に写っていればそれで十分です。スピード写真で十分にできます。企業が写真についてそれ以上のことを評価することはありません。


■書類送付状がない
おそらく「履歴書の書き方ポイント」などの本を読んで、履歴書の細かいマナーを気にして書いている割には、封筒に履歴書だけを入れて企業に送ってくる応募者がいます。
ビジネスで、相手に書類を郵送する場合、送付状を付けるのがマナーの鉄則です。例えば顧客に書類だけを送るなんて、ビジネスシーンでは考えられないことです。
だから、もし社会人経験のある方で送付状がない場合は、ビジネスマナーを知らない人だと判断します。新卒の方であれば、知らない人も多いと思いますが、もちろん入れたほうがいいです。
送付状は、簡単なもので結構です。パソコンで書式を一つ作っておくと、便利です。

記事「送付状の書き方」

封筒は茶色じゃなくて白色でないとダメか?という質問もありますが、それもどちらでも構いません。封筒は、たいてい人事が開封したあと、捨てます。安いもので結構です。


■空白期間が長い
大学を卒業して2年後に就職しているとか、1社目の退職から2社目の入社までに1年間の期間があるなどです。
これは、会社は気にします。「適正以前に、仕事そのものが嫌いなんじゃないのか?」という疑念が沸きます。
だから、空白期間に何をしていたのか、きちんと履歴書に内容を書いておくようにしましょう。履歴書には学歴と職歴以外書いてはいけない、といった誰が決めたかもわからない変なルールに従って、変に疑問をもたれて損をするよりも、きちんと「●●を勉強していた」と明確に書くほうがよほどいいです。

ネガティブな要素については、きちんと潰していきましょう。


応募書類はPRの場です。細かいルールよりもまずはPRです。ルールどおりでイマイチな履歴書なら、多少型破りでもPRできているほうが、もちろんいい履歴書です。


posted by career2.0 at 18:59| Comment(0) | TrackBack(4) | 就職・転職一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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