2008年04月03日

疲れない就職活動

4月に入り、就職活動中の方は疲れもたまっていると思います。
慣れないスーツを着て、慣れない革靴を履いて土地勘のないオフィス街を歩き、慣れない敬語をつかって普段接しない社会人と話さなければいけないのですから、疲れるのは当然です。
ただ、本当は多くの企業に訪問し、多くの人の話を聞いて自分の進路を決めるべきなのですが、疲れてしまい、手近な内定で妥協する人も多いと思います。情報や行動に優先順位をつけていないことが、そのような不幸を生みます。

■情報の洪水

日本で新卒採用している企業は、何万とあります。就職サイトからは、山のようにメールが来ます。連日どこかの会社の説明会があります。就職活動についての本も腐るほどあります。そこには面接だけとっても、何百というポイントが書かれています。守るべきマナーは何十何百とあります。すべてに取り組む、すべてを理解するのは不可能にきまっています。

まず、情報やノウハウはできるだけ多く入手するべきという考えは誤りです。
登山用具を何十個も買い、重装備で登っているうちに、下から来た軽装備の登山者に軽々と追い抜かれているような光景は、就職活動でもよくみられます。情報やアドバイスの海におぼれて、疲れ果てて、途中で下山する人を目にします。


■MUSTとWANTの区別

情報の海におぼれる原因は、MUSTとWANTの区別がされていないことです。「必須のこと」と「余裕があればやるべきこと」が区別されていないということです。多くの人が、アドバイスされる全てのことをやろうとして、結果息切れします。息切れして、最低限のこともできなくなります。

例えば、「履歴書の写真はスピード写真ではなく写真屋で撮る」という意見があります。
これは明らかに「WANT」です。普通の企業は写真の美しさや、外見の良し悪しを採用の条件にしていません。スピード写真であれば評価を下げるという企業もまずありません。内定に必須のものではないのです。ただ、「どうせ撮るならきれいに撮りたい」「すこしでも外見をよく見せたい」という気持ちはよくわかります。だから、「時間とお金に余裕があれば」やればいいと思います。ただし、真っ先にやるべきことではありません。それでも多くの学生の方が有名デパートの写真館に列をつくっています。

志望企業でも、志望度の高いMUSTな企業と、関心がある程度のWANTな企業があるはずです。30社や50社は受けるとすれば、全ての志望企業に対して、全力で取り組むことは、物理的に不可能です。

どんなものでも、本来はMUSTをクリアしたあとWANTに取り組むべきなのですが、多くの学生の方は、WANTとMUSTの区別をつけず、アドバイスされた全てのことをやろうとして、本当にやるべきことに集中できていません。結果、非常に効率の悪い就職活動をしています。

それは、アドバイスする側の責任が大きいと思います。「最低限やること」「余裕があればやってみること」の区別を、アドバイスする人が適切に示さなければ、受け取る側は全てをクリアしようと無理をしてしまいます。


■行動する優先順位をつける

当サイトではできるだけMUSTに絞って、あるいはMUSTとWANTを区別してアドバイスするようにしていますが、情報と企業の洪水の中、就職活動を効率的にすすめるには、以下のように行動の順番を決めることです。

1.「MUST」な企業に「MUST」なことをする
2.「MUST」な企業に「WANT」なことをする
3.「WANT」な企業に「MUSTなことをする
4.「WANT」な企業に「WANT」なことをする


1から4まで、同じエネルギーで取り組んでいませんか?それでは、息切れするのも無理はありません。


■引き算が効率を生む

MUSTとWANTを区別をするだけでも、少し効率が上がると思います。

冒頭でも言いましたが、就職活動は当然疲れます。疲れる理由は慣れないことをしている、というだけではないでしょう。
多くのものを足し算的に手に入れながら、捨てるものを知らず、いつのまにか重装備になっているからではないでしょうか。

就職活動のあらゆる情報は、「あれもやれ」「これもやるべき」「あそこも調べろ」という足し算の考えです。
「全企業に全力で」という意見は聞こえはいいですが、よほど体力と意欲の高い人でなければ、いい結果を生みません。
普通の人の行動力、理解力には限界があります。その限界を自覚して、優先順位を意識し、勇気を出して下位のものを捨てます。
そうして本当に必要なことに集中するという引き算のテクニックが、最も効率的な就職活動を生みます。

登山に似ていると思います。
1.最小限の装備で、2.最短距離を、3.自分に合ったペースで歩く人が、速く頂上に着くということを知っておいてください。
posted by career2.0 at 19:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 就職活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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