大学で環境関連の勉強をしており、環境につよい関心があります。
環境関連の中でも、企業に環境マネジメントシステムを定着させていく、
ISO14001の環境ISOのコンサルタントを志望しています。
将来性はどうでしょうか?
◇◇
【回答】「もっと他も検討してみるべき」
1.環境経営が至上命題となっている大手メーカーやゼネコンなどは、すでにISO14001を取得し終えています。
現在は、その下請け企業にあたる中堅・中小企業が取得しています。
2.取得の大きな理由は、「元請との取引条件になっているから」です。
あるいは、建設業であれば、入札参加の条件になっていたり、経営事項審査の点数が上がるという理由です。
つまり、中堅中小企業にとって環境経営をしたいというよりも、生き残りのため(仕事をもらうため)に認証をしているのが現状です。
1.2.の理由によって、環境ISOのコンサルタントは、現在、「中堅・中小企業が、渋々取得するのをサポートしている」ケースが多いです。
大企業ではないので、そこまで予算もなく、したがってフィーも少ない。
顧客企業側は、「取れればよい」というスタンスで、環境への意識が低い。
というわけで、結局企業に環境意識を浸透させるという意味で面白い職種ではないようです。
ただし、大手企業(およびその系列)の環境投資は減らないので、ISOではなく、その次のレベルの環境経営のためのコンサルティングは、高度な専門性も必要ですし、やりがいのある仕事でしょう。
がんばってください。