2005年11月23日

グループディスカッションの評価のポイント

【ご相談内容】
就職活動中の大学生です。来週グループディスカッションがあると言われました。
でも、まだ経験したことがないので、とても緊張しています。大学のゼミでもそのような議論をしたことがあまりありませんでした。どういう観点で評価されるのか、何がよくない振る舞いなのか、教えてください。


【回答】「主張、協調、リーダーシップのバランス」

グループディスカッションでは、あるテーマを与えられ、チームで議論をすることになると思います。
最終的に結論をまとめる場合とまとめない場合があります。

まず、注意していただきたいのは、
1.その人の主張が正しい/間違っているという点は評価の対象ではありません
2.議論のリーダーや書記といった役割をしなければ合格しない、という噂も間違いです。

評価者は、学生に答えを出してほしいのではありませんし、役割分担で評価したいのでもありません。
議論のプロセスで参加者の能力をはかっています。

では、議論のプロセスで表れる参加者の能力とはなにか?
もちろん会社によって違いますが、着眼点は、大きく3つです。
各社、あるいは評価者によって、この3点の比重が異なるでしょう。

普通の会社で、そのうちどれかが決定的に欠けていたら、よい評価を得るのは難しいと思います。

1.「明快な主張&説明能力」

あるテーマについて、自分なりの意見を持ち、それをわかりやすく説明・説得する力が評価されます。

繰り返しますが、その意見が正しいか正しくないかは問題ではありません。

他人を説得できるように、根拠を明確にして、順序だてて説明する力が評価されます。
これは、ビジネスコミュニケーションの基本でしょう。

それゆえ、しっかりと、「結論とその根拠」を明快に主張するようにしましょう。
常に「結論→その理由」という順番で説明します。これはビジネスコミュニケーションの基本です。

「どっちでもいい」とか「よくわからない」はNGです。
全くわからないテーマでも、わからないなりに、「まだ感覚的にしか言えませんが、Aだと思います」と主張することが必要です。


2.「議論のマナー、協調性」

「他人の意見を聞く力」が必要です。

どんなに頭が良く、主張が正しくても、会社組織で「人の話を聞けない人」は、成長しませんし、他人の信頼も得られません。ほとんどの仕事はチームワークです。チームワークにまず必要な「他人の意見を聞く力」を企業は重視して評価します。

態度としては、話している人の顔を見て(首をそちらのほうに向けて)、うなずきながら、意見を聞きましょう。
メモを取ると、よりよいでしょう。

場合によっては「Xさんの意見はこういうことでいいですか?」と相手の話を整理してあげましょう。
議論が明快になります。

人の意見を聞くうちに、自分の意見も変化してかまいません。
当然ありえることです。その場合は、「XさんのAという意見を聞いて、私も納得しました」と言いましょう。
慣れないと、もちろん緊張して、あせってしまうものです。

絶対に、相手の話の途中で、さえぎって話してはいけません。
また、感情的に(論理的な根拠なく)相手を批判することはもってのほかです。

あなたと正反対の意見でも、言っている人にはそれなりの合理性があるはずです。あなたが間違っている可能性もあります。2人の意見の中間に真実があるかもしれませんし、2人とも間違っていて、第三者が正しいと言う可能性もあります。
あらゆる可能性があるわけですから、否定せずに必ず聞くことです。
納得いかないことは質問しましょう。質問することと批判することは違います。

ビジネスのあらゆるディスカッションは「どちらが正しいか」を決着するためにあるものではありません。
意見の違いがありながらも、その違いも含めて全員が納得できる結論を導いたディスカッションがいいディスカッションです。


3.リーダーシップ

議論は、「お互いの意見をぶつけ合う」だけではなく、「議論が発展する」ことが重要です。
これは上級編となりますが、議論全体をリードして、議論を発展させていくのが、議論のリーダーとなるひとの力(リーダーシップ)です。ファシリテーション能力とも言いますが、言葉は何でもいいです。


議論をリードするために、議論の中でこのようなことができるとよいでしょう。

1.最初は緊張しているので、自己紹介や簡単に意見表明させるなど参加者の緊張をほぐす

2.対立している意見の論点を整理する。つまり、どの部分は同じ意見でどの部分が対立しているのか明らかにする

3.発言していない人に、意見を求める

4.論点がずれている場合、軌道修正する力


これは、リーダーかどうかではなく、議論に参加している人であれば、誰でもできます。
自分の意見を持たず、上記のようなことをせずにリーダー役だけを志向しても、単なる「でしゃばり」です。とりあえず「リーダー役をやれば評価が高い」と思ってやりたがる人がいますが、企業はそんな単純な評価はしません。
「リーダー役」の人と「議論をリードしている人」はかなり違います。最初に「私これやります」という積極性は評価できますが、議論をすすめるうちに、自然と役割が収まってきます。

普通に議論をしながら、時々リーダー的に議論を前進させる役割を果たすことも重要で、評価が高いと思います。

最後に、全員に共通して言えるのですが、できるだけ相槌をうち、メモを取りながら進めましょう。
あと、ゆとりのある笑顔を絶やさずに。


がんばってください。
posted by career2.0 at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 就職活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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