2008年03月23日

【応募書類】送る前のチェックリスト

履歴書・職務経歴書などの応募書類を郵送(もしくはEメールで送付)する時、これだけはチェックしましょう。
※書き方の詳細にについては、こちらの記事をご参考に。


【履歴書・職務経歴書】

□ 履歴書に写真は貼ってあるか?

  (糊がはがれていないか、裏に名前を書いてあるか)

□ シミ、ヨゴレなどないか?

□ 誤字・脱字はないか?
  (もう一度読む。企業名を(株)など略していないか)

□ 修正液・修正テープなどを使っていないか?

□ 記入漏れはないか?
  (日付欄、印鑑欄など確認)

□ 記入日の日付は古くないか?
  (送付する当日の日付が望ましい) 

□ 学歴・職歴は最後「以上」で終っているか? 

□ 志望動機や自己PRが送付先企業に向けた内容になっているか?
  (別業界用の志望動機などを、間違えて書いていないか)

□ 複数枚の場合、ページ番号を記入して、ホッチキスかクリップでとめているか?
  (2枚の場合、「1/2」「2/2」とするとわかりやすい。
   横書きの書類で、ホッチキスは左上でとめる) 

□ サイズの違う書類が混在していないか?
  (履歴書がB5、職務経歴書がA4などの違いは読む方は迷惑。統一するべき)


【郵送にあたって】

□ 応募期日に間に合うか?
  (厳しい場合は速達にする。間に合わない場合は電話して相談する。)

□ 必要な書類を全てそろえたか?
  (相手が要求していた書類は何か、もう一度確認しよう)

□ 応募書類はコピーをとったか?
  (それを元に面接するので、必ずコピーを手元に残しておく)

□ 書類送付状はつけたか?
  (宛先の企業名、部署名、内容はあっているか?※書き方はこちらを参考に)

□ 書類送付状に書いている順番に、書類が並んでいるか?
  (一番上は書類送付状)

□ 書類送付状の日付は履歴書その他の日付と同じか?
  (投函日が望ましい)

□ 宛先企業名で、(株)や(財)などの略称を使わず、正式名称で書いているか?

□ 書類送付状の宛先は、個人宛ての場合は「〜様」、
  部署宛ての場合は「〜御中」としているか?


□ 封筒にシミ、ヨゴレはないか?

□ 封筒に宛先は書いたか?
  (宛先の住所、企業名、部署名を確認)

□ 封筒の宛先企業名で、(株)や(財)などの略称を使わず、正式名称で書いているか?

□ 封筒の宛先は、個人宛ての場合は「〜様」、
  部署宛ての場合は「〜御中」としているか?

  (企業が用意した返信用封筒などで「〜行」となっている場合、
  「行」を二重線で消して、「様」か「御中」を横に書く)

□ 封筒の表に「応募書類在中」と赤字で書いたか?

□ 封筒の裏に住所・氏名を書いたか?

□ (郵便の場合)必要な切手を貼ったか?
  (料金がわからない場合、想像で貼らずに調べるか、郵便局に行く。(郵便料金表
  コンビニからヤマトのメール便を利用してもよい。)

□ 封を糊付けしたか?
  (糊付けの真ん中に、×を書く。封をしたしるし)  


【Eメールで送る場合】

□ 応募期日に間に合っているか?
  (もし遅れているのに、何とか送付したい場合は、一度電話して相談する)

□ 宛先のメールアドレスはあっているか?

□ メール本文の宛先、企業名、部署名、担当者名は書かれて、内容はあっているか?
  (※書き方はこちらを参考に)

□ 宛先企業名で、(株)や(財)などの略称を使わず、正式名称で書いているか?

□ 必要な書類を全て添付したか?
  (相手が要求していた書類は何か、もう一度確認しよう)

□ 正しい書類を添付したか?
  (添付した書類をもう一度開いて、確認する)

□ メール末尾に自分の名前、連絡先を書いているか?
以上、チェックできましたか?

私が応募書類を読んでいて、よくあるミスは、以下のようなものです。
気をつけてください。

●写真がない
●明らかに別の企業あての内容である
●「人事部御中 佐藤様」など、「御中」と「様」を同時に使っている
●書類送付状がない (ミスとはいえませんが、マナー違反です)
●書類を添付しないままメールを送っている
●書類の中の日付がだいぶん古い (一ヶ月前の履歴書は送るべきではない)

//
posted by career2.0 at 23:05| Comment(1) | TrackBack(0) | 就職・転職一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月15日

メールのマナー&テクニック11+文例(面接)

メールで企業とやり取りすることが多いと思います。
電話や手紙とは少し違うマナーもありますので、メールのマナーも知っておきましょう。

1.必ず返事する
企業から連絡があった場合、必ず返事をしましょう。
返事をしなければ、あなたが読んだかどうか相手はわかりません。自分だけ読んで納得しているのは、単なる自己満足です。
例えば「説明会には筆記用具を持ってきてください」というメールでも、「了解しました」と返事をするのがルールです。
簡単なメールについては返事をしない人が多くいますので、注意してください。こういう地味だけれど大事なことができる人を求めている企業は多いです。
ときどき「相手が忙しいから返事しないほうがいい」と言う人がいますが、その発想は完全な間違いです。伝わったかどうか確認する手間のほうがはるかに面倒です。細かい事務連絡を確認できない人は、一般的に「仕事ができない人」です。

2.簡潔であること
時候の挨拶は不要です。丁寧すぎて長い文章は、読む側に迷惑です。

3.復唱確認すること
「OK」「了解」だけではなく、日時などの重要事項は、確認のためにこちらからも重要事項を書きましょう。
電話でも「わかりました」ではなく、「●月●日の●時ですね、わかりました」と内容を復唱することで聞き間違いがないことを相手に伝えられるし、誠実なコミュニケーションがでます。メールも同じです。

4.元のメールは残したまま返信を書く
元のメールは、引用して残しておく。
どの内容について何を返信したのか、やりとりがわかるので、元のメールを残したほうが正確。何度もメールを往復する場合、最新のメールだけをみれば、今までのやり取りが全てわかる。

5.携帯メールは緊急時のみ
PC故障など緊急時以外は、PCメールを使いましょう。
会社にもよりますが、携帯でのメールを雑なツールだと思っている人も多いです。携帯しかもっていない場合は、携帯からウェブメールを利用しましょう。

6.タイトルは要件を明確に
メールのタイトルは、「OB訪問のお願い(△△大学 田中)」「応募書類送付(●●大学 高橋)」など、内容がはっきりわかるものにしましょう。タイトルに一言名前を入れておくと、さらにわかりやすいです。

7.直前の日程変更やお詫びなどは、メール&電話
一言でも肉声を伝えると信頼が増します。
メールはあくまで事務的な連絡ツールです。お詫びやお願いごとをメールだけですませると「ラクをするな」と反発する人も会社には結構います。

8.添付ファイルは最初に添付してからメールを書きはじめる
「ファイルをご確認下さい」というメールなのに、そこにファイルが添付されていないことが多くあります。そういう経験をした方も多いでしょう。
メール本文を書き終わったら、満足して送ってしまうのだと思いますが、そうならないために、最初にファイルを添付して、それから本文を書き始めます。

9.複数の用件がある場合、最初に数を説明&箇条書き
1メール1用件が望ましいのですが、2個以上の用件を相手に伝える場合は、必ず最初に「2件、用件があります」と説明しておきます。
その後、「1.〜  2.〜」と箇条書きにすることで、伝えモレを防ぎます。

10.よく使うフォーマットは下書きに登録しておく
例えば下記のような文章を登録しておき、内容に応じて文章を追加・修正すれば、メールを書く能率はかなり向上するでしょう。
株式会社●●
○様
お世話になっております。○○大学の山本でございます。
メール頂きありがとうございます。

(ここに用件)

何卒よろしくお願いいたします。

○○大学 法学部 山本一郎
TEL:〜〜
E-mail:〜〜

11.送る前に確認
あわてて送らないこと。
送る前に一呼吸おいて、こちらの記事の後半「Eメールの場合」のチェックリストで確認しましょう。
「応募書類送付前のチェックリスト」


■■メール文例■■

日程調整のメール 
「4月10日(月)の15時〜はどうか?」と、面接日程の連絡が来たら。

→「OKの場合」
●●株式会社
人事部 ●●●●様

お世話になっております。
○○大学●●学部の(氏名)と申します。

面接日時のご連絡を頂き、誠にありがとうございます。

4月10日(月)の15時に面接のお時間を頂けるとのこと、了解いたしました。
場所や持ち物等も了解いたしました。

お忙しい中、日程を調整頂き、誠にありがとうございます。
当日は何卒よろしくお願いいたします。

●●大学 ●●学部
(氏 名)
TEL:000-000-0000


→「NOの場合」
まず、メールに加えて、直前であれば電話でも伝えましょう。
メールで、ただ「その日はダメです」というよりも誠意のある対応です。

メールした上で電話して、「メールもさせて頂きましたが、大変申し訳ないのですが、10日の都合がどうしてもつけられず、できれば変更していただきたいと思いまして、、、」と説明すると、相手は「マメな人だな」と思います。

相手に無理をいうときは、必ず「肉声+文章」です。これもうまく仕事を進めるためのコツです。
●●株式会社
人事部 ●●●●様

お世話になっております。
○○大学●●学部の(氏名)と申します。

面接日時のご連絡を頂き、誠にありがとうございます。

大変申し訳ないのですが、4月10日(月)の15時はゼミがあり、
欠席することができません。
よって貴社にお伺いすることができないのですが、
可能であれば、●月●日もしくは●月●日に設定頂くことは可能でしょうか?

面倒を申し上げて、大変申し訳ございません。
お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

●●大学 ●●学部
(氏 名)
TEL:000-000-0000


「候補の日時をいくつか教えてください」と連絡が来たら。
●●株式会社
人事部 ●●●●様

お世話になっております。
○○大学○○学部の(氏名)と申します。

ご連絡を頂き、誠にありがとうございます。
私の予定ですが、来週の下記日程はお伺いすることが可能です。

●月●日(火)午後
●月●日(水)15時〜18時
●月●日(金)終日

上記日程で面接日程を調整頂くことは可能でしょうか?
大変お手数をおかけして恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。

●●大学 ●●学部
(氏 名)
TEL:000-000-0000



面接のお礼メール
スピードが重要。当日、遅くても翌日に書くこと。みんなに同じ文章をコピーして送っていると思われないように、具体的な内容を書くこと。普通は面接にお礼のメールはしません。あくまでプラスアルファですので、雑なメールであれば送らなくていいです。
●●株式会社
●●部 ●●●●様

本日、面接をして頂きました、○○大学○○学部の(氏名)と申します。
本日はお仕事お忙しい中、貴重なお話を頂き、大変勉強になりました。

私は医薬品業界を志望するにあたり、文系出身であることから不安に感じておりました。
本日●●様のお話を伺う中で、文系出身者なりの付加価値を考えること、そして医薬品への勉強を続けることで、知識面では十分追いつく可能性があることを知り、自信を持ちました。
本日の話を励みに、今後も就職活動を続けて参る所存です。
本日は誠にありがとうございました。

●●大学 ●●学部
(氏 名)
TEL:000-000-0000
posted by career2.0 at 14:11| Comment(4) | TrackBack(0) | 就職・転職一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月11日

「第二新卒」は存在しない

第二新卒を採用するメリット

第二新卒での転職を進める側の業界(紹介エージェントなど)が言うには、第二新卒の人は経験が少ないものの基本的な仕事のやり方や、ビジネスマナーなどがわかっていて、企業側も教育コストがかからない、などの有利な点があるので、「第二新卒市場は活況だ」ということです。

もちろんそのようなケースもありますが、一般的に採用側の実感とは異なります。

教育コストについて

新卒採用する企業にとって、新人の教育コストは毎年4月から最低でも数ヶ月間固定でかかるものですから、例えば新卒20人の採用枠のうち、第二新卒から5人採用しても、残り15人の教育コストはかかるので、教育コストをそれほど下げられません。
なぜなら教育コストは人数に比例する変動コストではなく、人数に無関係な固定コストの割合が多いです(例えば研修に講師を呼ぶ時、生徒が10人でも20人でも講師料は同じです)。
だから新卒を10人採用するより20人採用したほうが、一人当たりの教育コストは下げられますし、新卒を減らして第二新卒を採用することで教育コストを下げられるということもありません。

一方、新卒を採らない企業や新卒入社時と違う時期に第二新卒を採用する企業にとっては、第二新卒は中途採用の一部です。
中途であれば、5〜6年働いた経験者に比べて、第二新卒はだいぶん教育が必要です。つまり第二新卒が多ければ教育コストは増えます。

つまり、第二新卒を採用することで、よく言われるような企業側に教育コストを下げられるメリットはありません。「教育コスト」の面から、第二新卒の意味を考えるのは本質的な議論ではありません。

「第二新卒」は本当にいるのか?

ではなぜ第二新卒を採用するのか?
まず「第二新卒」とひとくくりに論じることに、意味がありません。
例えば「入社10年目」と言ったときに、そこには10年一つのことをやり続けた職人タイプの人もいれば、異動を重ねて総合力を身に付けた人もいます。優秀な人も優秀でない人もいます。10年間働いたという経歴以外は何も共通していませんので、それだけで人のイメージは沸きません。
同じように、「第二新卒」と言われても、0〜3年程度の勤務暦があるという点以外は、共通点もなくパッと思いつく人のイメージはありません。

実は、企業は「中途」か「新卒」しか採用していません。

第二新卒も、「中途」か「新卒」のどちらかに分類されます。そして、実際に「第二新卒」の人たちをみると、「新卒」が9割で、「中途」が1割です。
そこで言う「中途」とは、「数年の勤務だが実力があり、短期間のうちにうちの会社の戦力になる」と思える人です。

企業が第二新卒を採用する理由は、「新卒」としてゼロから教育しようと思っているか、「中途」になり得る1割(もっと少ないと思いますが)を見つけるためか、どちらかなのです。

メディアが言う「第二新卒」という大きなグループの人々を、企業が募集枠を設けて広く募集しているのではありません。そもそも「第二新卒」という概念は実は定着してはいません。「新卒入社3年以内で辞める人」が多いので、世相の一つとしてメディアは名前を付けているだけです。
企業にとっては、ほとんどの人は実質「新卒」です。ごく一部の優秀な人は「中途」です。そのどちらかです。

入社3年未満の実力

例えば従業員数万人の大企業での3年と、中小企業の3年は意味が違います。
大企業では、労働市場での価値という意味で、人の成長は遅いです。組織が細分化して、独自のルールが定着しており、3年で他の会社で通用するレベルではありません。大企業ももちろん転職しやすいように人を育てているのではなく、会社にとってすぐれた人材を育てようとした結果、会社独自の成長をしていくのが大企業の社員です。例えば消費財のマーケティングといっても、大企業であれば細かく分業されているので、一部の地域の新聞折込チラシをつくっているだけで3年くらい経ってしまいます。そして、その仕事の方法は独自性が強く、他社で通用しないノウハウも多々あります。
中堅中小企業であれば、良くも悪くも一人当たりの責任の範囲が広く、組織も小さいので仕事の全体像がつかみやすいです。若手をじっくり育てるというよりも、早く戦力になってもらわないと困るので、教育も現場で実践的なものが多く、仕事の領域も広くなります。
第二新卒といわれる入社3年程度の経験において、実質的な戦力度を測るのであれば、中小企業の経験者のほうが「中途として」優秀だというケースは多く目にします。

「第二新卒」は実は存在していない

「第二新卒」という言葉はここ10年でメディアに定着しましたが、よく考えれば多くの企業にとって「第二新卒」という概念は存在しておらず、実質的には新卒か中途のどちらかです。
新卒ならポテンシャル、中途なら実践的な能力を見ているだけで、第二新卒用の採用基準というものはありません。

まるで「第二新卒市場」というものがあると思って転職活動をしても、実際には「経験の少ない、実力のない中途」という扱いしかされない思いをしたかたも多いでしょう。

第二新卒での転職を成功させるのであれば、自分が「実質新卒」なのか、「実質中途」なのか判断し、同時にその企業が第二新卒に求めているものが「新卒としてのポテンシャル」なのか「中途としての戦力」なのかを判断することが、極めて重要です。
その両者の意識をぴったり合わせないと、第二新卒としての転職は簡単ではありません。

それぐらい「第二新卒」は、メディアが言っているよりもずっと不安定で不明瞭な概念だと思って転職活動することを、強くオススメします。
posted by career2.0 at 20:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 転職活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月29日

よい退職理由とは?

なぜ、今の会社を辞めようと思っているのですか?

これは、中途採用応募者のほとんどの方に、会社から質問することです。

それに対して、
・前の会社の批判はしてはダメですか?
・どういう回答ならOKで、どういう回答ならアウトですか?
・人間関係などのネガティブな退職理由は正直に言ってはダメですか?

と、よくご質問いただきます。

まず、「今の会社に不満はないし評価もされているが、自分の可能性を試したくて転職しようと思った」というような、ポジティブな理由だけで転職する人は1割もいません。9割以上の人は会社に不満があります。簡単に言うと「会社がイヤになった」ということです。もちろん自分の可能性を真剣に考えての転職でしょうが、今の会社に対して不満が全くない、という人はほぼいません。

採用側はそれを知っています。退職理由を聞く場合も「ネガティブな理由もどこかにあるのだろう」と思って聞きます。たいていの応募者の方は「今の会社に不満があるわけではなく、、自分の可能性を、、、」という話から入りますが、中途の採用に慣れた人であれば説明されたことをそのまま受け止めず、そこからつっこんで、辞めようと思った経緯、理由を細かく聞くと思います。

私は「この会社を志望する理由」と「前の会社を辞めようとする理由」を別々に聞くように面接官の方にはお願いしています。その二つは区別されるべきです。志望理由を語るのは簡単です。前向きなこと、つまりその会社の魅力やビジョンに共鳴した、自分のキャリアの希望や自分の長所と合ってるに違いない、など、夢のある話をすることができます。

それより私は、「退職理由」にその人の本質が現れると考えています。辞めようと思って入ったわけではない会社を、何らかの理由で辞めるわけですから、本人にとってはやはり不本意で、できれば振り返って触れたくない過去だと思いますが、自分の過去を直視して、納得できる説明をしてほしいと、面接官は思っています。

説明いただく退職理由はこのようなものが多いです。
●会社の経営状態の悪化、早期退職など
●経営方針に合わない
●会社の文化が合わない
●会社の労働環境が悪い
●異動により希望する仕事をはずされた
●給与等の条件が悪い
●人事制度が硬直的だ
●家庭の事情(介護や育児など)
●セクハラ・パワハラがひどい


本当の理由は、こういうことが多いです。
●前職の仕事内容が向いてない。評価が低い
●上司や同僚などとの人間関係のもつれ
●とにかく精神的にムリ


ただ「この理由ならOK」「この理由なら落ちる」といった話をするつもりはありません。
企業側は退職理由そのものよりも、それをどう説明するかを見ています。以下のような「企業が欲しくない性格」の人をあぶりだしたいからです。

●常に「青い鳥」を探す人
今の職場への不満がなくなっているような、素敵な職場がどこかにあるに違いないと思って転職活動をしている人がいます。多かれ少なかれ、どこの職場も常に問題を抱えています。人が何十人も集まれば、人間関係が全てうまくいくはずもありません。どの組織でも、ギクシャクしているケースがあちこちにあります。どの会社にも、尊敬できる上司と尊敬できない上司がいます。上司を尊敬できないから辞めても、次の会社でもおそらく尊敬できない上司に当たります。
メディアで、「活気のある会社」として紹介されていても、隅から隅まで素敵な会社はありません。「ブラック企業」という言葉で企業を大雑把に評価する人が多いですし、「あそこはブラックですか?」という質問も多いですが、ほとんどの会社はブラックでもホワイトでもない「グレー」です。
あらゆる組織は、常にいろいろな問題を抱えながら前進しているということを知って下さい。今の組織が窮屈に感じると、どうしても他の組織がステキに見えます。そこでそのまま転職するのか、一旦冷静になって、どの会社も同じ問題はあるはず、それでも自分に合うのはどっちだろう?と考えることには大きな隔たりがあります。だから、中途の面接で、他の会社を過大評価して希望に満ちすぎている人も、どこか現実逃避のにおいがします。

●他責思考の人、反省のない人
人間関係がうまくいかない責任の一部は本人にあります。当然のことですが、片方が一方的に悪い、ということはありません。会社だけが悪い、ということもありません。会社の制度や経営に欠点があっても、その中で活躍できない自分の問題から目をそらしてはいけません。自分自身にも反省すべき点があるはずです。すべて会社が悪く、自分自身には何の反省もないような退職理由は、聞いていても信用できません。

●責任感のない人
辞める妥当な理由があったとしても、仕事を放り投げて会社に迷惑をかける人は、やはり無責任な人です。きちんと引継ぎなどの後始末ができているのか(する予定があるのか)、顧客や会社に迷惑をかけないような仕事の片づけをして辞めるかどうかは、重要なポイントだと思います。
ただ、セクハラやパワハラなど、会社に明確に非がある場合は、仕事の途中で一気に辞めるのも仕方ないと思います。

●物事を一面的にしか見られない人
体育会的なカルチャーで人が育たない。部署異動が多く専門性が身につかない。年功序列で若手が活躍できない。などなど。
確かにそれが合わないと思う人は多いと思います。
ただ、もしそれが会社の問題・欠点なのであれば、会社はなぜそれを変えないのか?あるいは、なぜ会社がつぶれないのか?という視点で一度考えてみてください。
存在しているものには、存在している理由があるはずです。自分にとって非合理と見えるものでも、ある人々にとっては、合理性があるものです。もちろん環境に合わせて変えなければいけないものがたくさんあります。変化できない企業は生き残れません。しかし、必ず文化や精度には、存在している理由があります。理由がわからなければ分析ではなく単なる「悪口」です。「自分にとって」だけではなく「他の人にとって」「会社にとって」をいろんな視点から見ることで、会社を見る目が養われますし、他人の視点を持つことがチームワークの第一歩です。
もちろん会社の文化、制度にどうしても合わない場合は辞めてもいいと思います。しかし一度、非合理にみえるものが存在している理由を考えてみてください。
「あの会社の人事制度は間違っている」という意見と、「人事制度にはそれなりの理由があるが、自分には合わない」という意見では、大きな違いがあります。

●嘘をつく人
すべての嘘が見抜けるということはありませんが、一つのテーマで一時間も話せば、嘘をついている場合、何かを隠している場合、辻褄が合わないポイントがいろいろ出てきます。嘘をつくところ、矛盾があるところに、その人が最も隠したいものがあります。だから、採用側は意地悪にも、そこをしつこく聞いていきます。つまり嘘は余計に聞かれたくないことを聞かれることになります。
よほど上手く嘘をつけばいいのですが、得意ではない人は、正直に言ってしまったほうが好感が持てる場合があります。「会社からは評価されていた」と嘘をついて、いろいろ聞かれるうちに、評価が低いことが明らかになる(もしくは評価されているという話があやふやになる)よりも、「実は会社の評価が低くて」と素直に言ってしまったほうがいいです。なぜ評価が低かったのか、評価基準と自分の特性を比較して分析できているのであれば、十分に評価できます。

いろいろ書きましたが、結局は一つのポイントを見ています。
退職という一大事を、単なる現実逃避ではなく、自分なりにどう整理・分析できているのかが知りたいのです。

中途採用で応募するかたは、「今の会社でもっとチャレンジするという選択肢もあるんじゃないですか?なぜそれより転職のほうが、より可能性が広がると考えているのですか?」という質問に対しての明確な回答が必要です。

仕事をする上でも、失敗や挫折は誰にでも起こります。それを、勇気をもって振り返り、反省・改善する人と、「次はきっとうまくいく」と過去から学ばずに次に思考がいってしまう人と、成長のスピードは大きく差がつきます。
会社は、転職理由を細かく聞いて、その人の成長力をみているということです。










posted by career2.0 at 19:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 転職活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月27日

気になる履歴書

履歴書・自己紹介書で、人の仕事の能力の全ては判断できません。判断できるのは文書を作る能力だけです。それ以外は、会って話をしてみなければ何もわからないと思います。

数え切れない履歴書に目を通しましたが、やはり会ってみると予想を裏切られるケースがあります。ただし、経験を積むとそのケースも減ってきて、80%くらいの確率で想像した人物像と合致します。

会社が履歴書を要求するのは、事前に人物像を想像し、面接のときに聞きたいことを考えるためです。そこで人を評価するためのものではありません。もちろん履歴書レベルでの足切りは行われます。それはあくまで応募者が多くて、全員と会う時間がとれない場合(新卒や、中途でも応募多数の場合)や、明らかに求める人物像に合わない場合(経験者を募集しているのに、未経験である場合など)です。

だから「内定の取れる履歴書」というものはありえません。あくまで履歴書や自己紹介書は「書類選考で落ちない」という目的に絞って考えるべきだと思います。

◆マナー本を意識しすぎないように

よく言われている、細かいマナーは気にしないで下さい。
例えば、朱肉がどうとか、ボールペンがどうとか、写真はスピードではなく写真屋でとか、元号か西暦か?とか、そういうところは、なんでもいいです。
企業はそんなところで審査しません。仕事の能力と関係ないからです。
就職本やサイトをみると、変なことがたくさん書いてあります。
<職歴がない場合の「なし」は、「な し」と一文字空けて書く>
とか、、、正直こんなことまで指導する人がいることに驚きます。
採用側にとっては、全くどうでもいいことです。採用側もそんな細かいところことをチェックしているほどヒマではないですし、それを見ていても有能な人材は採れません。

今から説明する「気になる」というのは、悪い意味で気になるポイントです。「仕事がデキる人は、こういうことはしないだろうな」と思うポイントです。

こういうポイントが多い人は、書類選考の通過の順位が下がります。
もちろん「気になる」だけなので、面接で実際に確認してみよう、という方向に働くかもしれませんが、倍率の高い応募の場合は、こういうポイントは意識してください。


■手書きである。
正直に言えば、「いまどき手書きなの?パソコンで上手く作れないの?」という印象を受けます。 
この件は繰り返し言っていますが、手書きじゃないとダメ、手書きが常識、という価値観は採用側にはありません。
PCでつくると評価が下がる、という会社は今はないと思ってください。

実際のビジネスで手書きで文書をかくことは、ほとんどありません。
私も、何か頂いた場合の「お礼状」だけです。
達筆であることはすばらしいことですが、日常のビジネスシーンでは有利に働かないのです。

「達筆だけど、パソコン使えない人」と、「字が汚いけど、パソコンで文書をうまく作る人」
もちろん後者を採用するのが、今の会社です。

だから履歴書はPCで作って、PCスキルがあることをアピールするほうがむしろ効果的です。
特に、ある程度年配の方の転職活動で、手書きの履歴書の場合、PCで文書つくれないの?

もちろん、PC能力が関係のない職種であれば、手書きでもいいと思います。
 
手書きで書くと、PCでつくる場合の何十倍の時間がかかります。その割に同じ枠に書き込める文字量は少なくなります。
何社も書いて、疲れると手を抜いてしまい、質が下がります。
読むほうも、手書き文字は読み慣れないので疲れます。お互いに負担がかかって、いいことがありません。
どうか変な噂にしたがって、貴重な時間をムダにしないで下さい。

記事「履歴書は手書きでないとダメ?」


■内容が少ない

「簡潔」と「少ない」は別です。
例えば、「400字と言われれたら8割は埋めないと落ちる」というような、これまた変な噂がありますが、文字量の問題ではありません。文字量で機械的に選抜するような選考に意味はないです。

応募書類の文章には、「簡潔明瞭であるべき文章」と「熱意を示す文章」の2種類があります。
志望動機は、どちらかといえば後者です。職務経歴や自己分析については、前者です。その区別をまちがえてはいけません。

例えば志望動機で、
A:「●●業界での経験を生かしたいと思いました」
と書いているのと、
B:「●●業界で●年間働き、精一杯経験を積んで参りました。その経験を御社でも必ず生かせると思いました」
と書いているのを比べると、内容はほぼ同じです。ただ、Bのほうが熱意は感じませんか?
特に、両者を並べると、Bの人から会ってみようかな、と思うのは採用側の心理として一般的だと思います。
多少文章が下手でも一生懸命書いているのであれば、会ってみようという気にはなります。


■敬語ではない
「●●に従事してきた」「●●ができる。」「●●操作可能。」「●●である。」など、断定的な口調の文章が、年配の方の応募書類に多いです。経験豊富であり、自分自身のキャリアにプライドを持っている方だと思います。
ただ、就職・転職は、自分自信を売り込むセールス活動です。応募企業は、お客様です。
セールスするときは敬語。プライドは持っていても腰は低く。鉄則です。


■写真が暗い
写真は、スーツ姿であれば、駅前やコンビニのスピード写真で結構です。あるいは白い壁を背景に友人にデジカメで撮ってもらっても構いません。伊勢丹や写真屋に行って高いお金を払って撮る必要はありません。
タレント事務所やテレビ局のアナウンサーの採用なら別でしょが、普通の企業は、顔で人を選びません。
ただ、あえて一つ言うなら、表情が明るいといいでしょう。ポイントはそれだけです。
あきらかに目つきが悪かったり表情が暗い印象になってしまうことは避けてください。
具体的には、目をきちんと開いて、口角を上げた状態で写真に写っていればそれで十分です。スピード写真で十分にできます。企業が写真についてそれ以上のことを評価することはありません。


■書類送付状がない
おそらく「履歴書の書き方ポイント」などの本を読んで、履歴書の細かいマナーを気にして書いている割には、封筒に履歴書だけを入れて企業に送ってくる応募者がいます。
ビジネスで、相手に書類を郵送する場合、送付状を付けるのがマナーの鉄則です。例えば顧客に書類だけを送るなんて、ビジネスシーンでは考えられないことです。
だから、もし社会人経験のある方で送付状がない場合は、ビジネスマナーを知らない人だと判断します。新卒の方であれば、知らない人も多いと思いますが、もちろん入れたほうがいいです。
送付状は、簡単なもので結構です。パソコンで書式を一つ作っておくと、便利です。

記事「送付状の書き方」

封筒は茶色じゃなくて白色でないとダメか?という質問もありますが、それもどちらでも構いません。封筒は、たいてい人事が開封したあと、捨てます。安いもので結構です。


■空白期間が長い
大学を卒業して2年後に就職しているとか、1社目の退職から2社目の入社までに1年間の期間があるなどです。
これは、会社は気にします。「適正以前に、仕事そのものが嫌いなんじゃないのか?」という疑念が沸きます。
だから、空白期間に何をしていたのか、きちんと履歴書に内容を書いておくようにしましょう。履歴書には学歴と職歴以外書いてはいけない、といった誰が決めたかもわからない変なルールに従って、変に疑問をもたれて損をするよりも、きちんと「●●を勉強していた」と明確に書くほうがよほどいいです。

ネガティブな要素については、きちんと潰していきましょう。


応募書類はPRの場です。細かいルールよりもまずはPRです。ルールどおりでイマイチな履歴書なら、多少型破りでもPRできているほうが、もちろんいい履歴書です。


posted by career2.0 at 18:59| Comment(0) | TrackBack(4) | 就職・転職一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月19日

効果のある自己分析を

先日、当ブログからご相談を受けた大学生の方とお会いしました。一時間ほどスタバでお話ししてアドバイスをしましたが、私にとっても実りの多い時間でした。

【自己PRすることがない】

その方は、企業に対して「いかに自分をPRするか」悩んでいました。
正確に言えば、「PRする自分がない」ことに悩んでいました。

自分は特別な特技もない、これといって人に自慢できる経験もない、一流大学にいるわけでもない。ただ「自己分析ワークシート」というような本を買って、自分の生きてきた約20年間の人生を振り返り、各項目を埋めてみたものの、そこから何かPRできるものが発見できたかと言えば、できていない。

その方のお話を詳しく聞き、話をしたところ、PRするところがないとは全く思いませんでした。いいところを色々持っていると感じました。
だから残りの時間は、その魅力について上手な伝え方・表現方法を一緒に考え、その方の「自己PR」が一応完成してお別れしました。自信をもっていただけたのかな、と私も少し手ごたえを感じました。結果はまだわかりませんが、面接の経験を積んで精力的に就職活動をすれば、必ずいい企業に出会うと思います。

【なぜ自分の長所が見つからないのか?】

その方の、それまでの自己分析に欠けていたのは、他人の評価に耳を傾けることでした。「自己分析」そのものは必要ですが、ワークシートを前に机に向かってペンを持って時間をかけるものではありません。
自己分析は、「自分が何者か」考えることではありません。「自分が他人にはどう見えるのか」考えることです。
その二つは似ているし、考える内容は重複しますが、その意味の違いは大きいと思います。

【自己評価より他人の評価が重要】

まずはっきりしているのは、「内定を取る人は面接官が評価する人だ」ということです。
当たり前すぎる話ですが、「自分の評価」ではなく「他人の評価」で内定が決まるのだということを強調しておきます。

実はそれを忘れがちです。
それまでに、多くの人の中から選抜される経験といえば、受験があったと思います。高校受験も大学受験も、もちろん学校側が受験生を評価・選抜するものなので、「他人の評価」の結果です。

【受験は自己評価≒他人の評価】

ただ、大学入試を自己採点して、自分が75点だと思えば、大学側の評価もだいたい75点です。直近まで偏差値50の人は、だいたいテストでも偏差値50です。急には大きく変わりません。

つまり、受験においては「自分の評価」≒「他人の評価」です。

【就職は自己評価≠他人の評価】

就職では、その前提が崩れます。自己評価と、他人の評価の違いが大きく現れます。

例えば、自分では「手ごたえがあった」と感じたはずの面接で落ちたり、自分では部活の経験をPRしたのに、面接官にはゼミの勉強内容をつっこまれたり、面接官が冷たくてこれは絶対ダメだった、という企業から内定が出たり。。。

就職活動で、自分の評価がイマイチあてにならないということ、そして、評価するのが人間であって、人間である以上、評価の基準がわかりにくいということを痛感すると思います。
ここで、内定を決めるのが面接官という人間である以上、「自分の他人からの評価」を真剣に検討しなければならなくなります。

だから「自分のことを他人がどう感じるか」を言葉にするのが、必要となる自己分析です。「自分がどんな人間か」を延々と考えることではありません。

【就職での自己分析とは】

周りからは「陽気な人」と思われていても、本人は「実はネクラだ」と感じている人は多いでしょう?
じゃあ、どちらが自己分析でしょうか?
「私は本当はネクラです」「他人は自分の本当の姿がわかっていません」ということは、正しい自己認識ではあると思いますが、就職の自己分析としては完成していません。
「それでも今まで、陽気だと人から評価されてきた」という客観的な認識こそが、就職の自己分析です。自分を少し突き放して見るということです。

【自己分析通りに活躍はできない】

「自分はリーダーシップがある」という人が10人いても、会社に入ってリーダーシップを発揮できる人は1人です。
それは、9割の人はリーダーシップがない、9割の人の自己分析が間違っている、ということを意味してはいません。
それまでのリーダーシップと、企業でのリーダーシップは質が違うものだということです。逆に、それまで参謀タイプだった人が会社でいいリーダーになったりもします。
企業でのリーダーシップは、企業に入らないと理解できません。
だからその違いを詳しく考える必要はありません。
学生時代にリーダーシップを発揮した人は、たとえ企業でのリーダーシップと違うものでも、それを自分の魅力としてPRするべきだと思います。

なぜなら企業は、自己PRの内容について、具体的にそれを発揮してほしいと期待して内定をだすわけではありません。自分を客観的に分析できる力を見ているだけです。

【平凡でもいい】

以前も書きましたが、世の中の9割以上の人は平凡です。平凡で構わないと思います。平凡でも、自分を他人の目線で冷静にみつめる人は、自分の行動についても反省し改善できる人です。反省し、改善できる人は、成長する人です。
企業が求めているのは、働きながら成長する人です。

逆に、「他人が理解していない本当の自分」にこだわっている人は企業としては魅力的とは言えません。
他人の評価が低いときに「他人はわかってくれない」と思う精神は、企業がお客様からクレームをもらっても、「客がわかってない」というようなことを平気で言える神経と同じです。
そこに、成長はありません。

学生時代にいろんな面で優秀であったはずの人が、企業で簡単にダメ社員になっていく姿を、たくさん目にします。
新しい環境で他人から評価されないときに、他人の目で自分を冷静に見られるか、それとも他人を無視していままでのやり方にこだわるのか、10年たつと、その差は絶望的に大きいです。

【自己分析の前に、他人の評価を集めよう】

就職の自己分析では、ワークシートの前に、他人の自分への評価を集めてみましょう。
誰でも数人は友達がいます。友達は、あなたの何かに魅力を感じて、友達でいるわけです。魅力と言うほどではなくても、友達付き合いをやめるほど喧嘩をしなかったのであれば、喧嘩をしなかった理由があるはずです。
学校の先生や、親戚やバイト先でほめられた経験も少しはあるはずです。近所の人にほめられた経験もあるはずです。そういう言葉を集めてみましょう。

他人の評価が自己認識と違う場合、「他人は、本当の私のことがわかっていない」と孤独を感じることもあると思います。

就職活動をするということは、その他人の評価を受け入れるということです。自分の評価も、他人の評価もどちらも正しくて、一人の人間を違う角度でみているだけだ、と知ることです。
その一歩を踏み出すことで、だいぶん精神的に余裕が出てきます。
半年程度の就職活動でも、人は大きく成長します。成長のためには成長できる心の余裕が必要です。
それは、他人の評価を素直に受け入れる、という心の余裕です。
posted by career2.0 at 18:52| Comment(1) | TrackBack(0) | 就職活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月15日

企業選び2.0

【華麗なる一族の時代】

高視聴率をとったテレビドラマ「華麗なる一族」は、50年代〜60年代の産業界の中心にあった銀行業と鉄鋼業を舞台にしていました。自動車メーカーは全く登場しませんでしたね。
それもそのはず、多くの自動車メーカーは財閥とは関係ない家族的な町工場からはじまった会社で、格下の業界でした。だから、多くの優秀な学生も銀行や鉄鋼業に入り、自動車は真っ先にいきたい業界ではありませんでした。94年、経団連会長にトヨタの会長が就任するという日を、当時の誰もが想像できなかったことでしょう。
今では、日本一の企業と言えば多くの人がトヨタを挙げます。自動車は世界において日本を代表する産業で、就職でも人気です。

70年代、ダイエーの中内社長は経団連の要職を勤めたいと主張しましたが、「小売業の分際で」という雰囲気の中、挫折したと言われています。その後、東京電力の平岩氏が会長を勤めた際、副会長に就任しました。いまだに小売業・サービス業から経団連の会長は出ていません。

【華麗なるインターネットの時代】

10年前、いや、もっと最近のことです。
多くのインターネット企業が勃興し、ヤフージャパンの株価は1株1億円を超えました。
「インターネット革命」、「ドットコムショック」とよばれ、ビジネス、生活が根本的に変化する、と言われました。
当時、一流のコンサルタント、エコノミスト、評論家が、こういうことを言っていました。
「インターネットによる直接取引が増え、商社はなくなる」
「eラーニングが活発化し、教室を持つ教育産業は衰退する」
「日本企業のタテ型の官僚組織が崩壊する」
「会社に通うという概念がなくなり、在宅型の自由なワークスタイルが増える」
「オンラインショッピングが日常となり、スーパーや百貨店がなくなる」
「国境がなくなる」・・・
一部は実現し、一部は実現していません。

当時、多くの優秀な若者はインターネット関連のビジネスを創業し、ビットバレーというコミュニティもできました。また、大手ネット企業に多くの若者が就職しました。

しかし、ライブドア事件以降、インターネット企業や新興市場に対する世間の目は冷たいと言えます。実体がなく、ほとんど死に体となっているネット関連の上場企業もあります。一方でユーザーの信頼を獲得して、大きな利益を上げているネット企業も多くあります。

インターネットは本当に革命を起こしたのか?
と言われると、正しくもあり、間違ってもいるようで、結論はわかりません。

インターネットは、多くの人にとって、一つの重要なツールになったということは間違いありません。私自身、ネットでこのように皆さんとつながることができ、恩恵を多く受けています。ただ、インターネットはコミュニケーションや情報収集の道具を一つ増やしただけなのか、それとも生活を一変する革命であったのかどうかは、100年後の歴史家が判断すべきことでしょう。

【華麗なる評論家の転身】

ただ、はっきりしていることがあります。「インターネット革命がおきる」と言っていたコンサルタントや評論家は、今では、「これからはBRIC'sだ」とメディアで言っています。「ネット技術や知的所有権でアメリカに遅れをとるな」と言っていた学者は、今では「日本は得意とする“ものづくり”に返れ」と主張しています。

現在、資源価格の高騰で総合商社の業績が軒並み堅調です。資源を持たない日本にとって商社の存在がますます大きくなっています。「商社がなくなる」と言った学者は、当時の発言について何も責任をとっていないどころか、検証すらしていません。

商社以外にも、鉄鋼業界や石油業界といった、ネット革命によって旧社会のビジネスの象徴のように言われた企業群の存在感も増しています。

【業界2.0】

産業界の図式は、「インターネット」か「旧態依然の重厚長大ビジネスか」、という二項対立ではなく、ネットやITなどの新しい勢力が登場しつつ、重厚長大産業も必死に戦っている、混沌とした産業界になったということです。それぞれが世界中の企業とも戦わなければいけない、戦っているうちに中東のオイルマネーが日本を飲み込むかもしれない、とにかく乱世です。

ここにおいて、「どっちの業界が格上か」「どっちの企業が格上か」という経団連的なヒエラルキーを前提にした議論そのものが通用しない時代になったということは明白です。

例えば金融・化学・流通・製薬など、多くの業界で、しのぎを削ったライバル関係にある企業同士が合併しました。
第一勧銀か富士銀行か?三共か第一製薬か?明治生命か安田生命か?スクエアかエニックスか?コニカかミノルタか?
どっちに入社すればいいんだろう?と悩んでいた学生さんの苦悩は、徒労に終わってしまいました。
企業について真剣に比較するプロセスには意味がありますが、格上/格下で選んだのであれば、それはやはり徒労でした。

あるいは、業界2番手と3番手の企業から内定をもらい「やっぱり上のほうがいい」と思って2番手に入社したものの、3番手と1番手の企業が合併してしまい、3番手企業に入っていれば、今ごろ業界トップの社員だったのに、と悔やむ人もいます。

つまり、企業を選ぶときに、週刊誌のランキングが意味を失いつつある時代だということです。

「2.0」と言っている意味は、そこにあります。
業界間、企業間の上下のヒエラルキーは、極めて脆いものになりました。
では、企業の将来が誰にもわからない中、何を基準に企業を選べばいいのでしょうか?

はっきりした答えは私にもわかりません。

【企業選び2.0】

「企業が重要ではない。自分の実力を磨いて、いつでも転職できるようにすべきだ」という意見もある一面では正しいですが、それは強者の論理だと思います。そんなに労働市場でガチンコで勝負できる人も、多くはいません。

ほとんどの人は、企業と命運をともにします。だから「どんな企業に入っても、実力さえあればなんとでもなる」という大雑把な議論をするのも避けたいと思います。

ランキングは他人の判断です。それが意味を失いつつある以上、自分自身の企業の選び方が問われています。この混沌とした時代のなか、キャリア・企業選びを一緒に考えていきましょう。
posted by career2.0 at 19:40| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月13日

「カジュアル」「普段着」と言われてもスーツ?

「説明会はカジュアルな格好でお越し下さい」
「普段着で起こし下さい」
と案内されても、スーツで行くべきなのでしょうか?
 

答えはもちろんNO。

●普段着といわれれば、普段着で。
●カジュアルといわれれば、カジュアルで。
●どちらでもいいと書いてあれば、どちらでもいい。
●何も書いてなければ、スーツで。


基本となるルールはそれだけです。
企業側は、「カジュアルで」と書いて、そのとおりカジュアルで来た人の評価を下げる、ということはありえません。
あるいは、「普段着と言った場合はスーツを意味する」というような意地悪な会社もありません。

そんな会社が万が一あったとしても、全く信用できません。
学生に確信犯的に嘘をついているのですからね。
耐震偽装、賞味期限偽装と同じレベルです。

私が理解できないのは、こんなはっきりした企業からのメッセージがあるにもかかわらず、
「カジュアル」と書いてあっても、スーツで行くべきだ

と、まじめにアドバイスする人の存在です。
そのように指導している大学の就職課もあります。

当然、学生さんはそういうアドバイスを受けると、「会社とはそういうものか」「言葉を額面どおり受け取ってはいけないんだ」と思ってスーツで行きます。
結果、カジュアルでと書いてあっても、スーツだらけの説明会という状況が時々あります。

それをみて、とても残念な気持ちになります。
「私たちがわざわざ「カジュアルで」と言ったのは、なんだったのか?」と。

私も理解できませんし、企業側も理解できません。

「何を言われてもスーツが無難」というのは、正直言って20年前の就職活動です。

※このエントリの後、企業側にも責任があると指摘を頂き、反省してここに追記します。
確かに昔は、ビジネスカジュアル自体がありませんでしたが、就職活動では企業が書いてあることをそのまま受け取らない、というのが一つの姿勢だったようです。私は詳しくは知りません。
ただ、日本の大企業が、学歴・体育会・リクルーター中心の、透明感のない採用プロセスを続けてきたのが事実である以上、学生側も言葉を額面どおり信用できない、企業側にも責任があるのではないか、との意見はまさにその通りだと思います。
企業側も、メッセージをまっすぐに伝える努力を続けなければいけません。


企業の採用現場は常にダイナミックに動いていて、そんな時代はとっくに終わっています。
もっとストレートに考えてもらって結構です。

【言葉のコミュニケーションを大事にしてほしい】

まず、今の企業はそんな意地悪な存在ではありません。
わざわざ言葉にして、「カジュアルでいい」と言ったら、それ以上でもそれ以下でもありません。
「カジュアル」でいいのです。いわゆるビジネスカジュアルです。
まずは言葉を素直に受けとってほしいし、言葉を素直に受け取る人を採用したいと思っています。

大昔は「そうはいっても行間を読む」というような議論をする人もいたかもしれませんが、今は通用しません。

現在のビジネスシーンでは「メッセージを、言葉で明確に伝える」ことが最優先で、
学生さんには明確な言葉によるコミュニケーション能力を求めています。

「伝えられていることを正確に理解し、正確に実行する」
このことが、若手社員にとって重要な能力です。

「裏を読む」「行間を読む」のは、入社後10年経ってからの話です。
今は必要ありません。

採用においても全く同じだと思ってください。
企業が言葉にしていることは、企業がお願いしていることです。
その企業に採用されたいのであれば、それを無視するべきではなく、あえて無視する必要はないのです。


【何のための就職活動か】
また、アドバイスする人の中には、
「周りがスーツが多いから、カジュアルで行くと浮いてしまう」
だから、スーツで行くべきだという人がいます。

みなさんは、「周りから浮かない」ために就職活動をしているのでしょうか?
違います。
「内定を勝ち取る」ために、就職活動をしているはずです。

その過程は、企業とあなたとの交渉であって、周りの学生はあなたにとって調和するべき仲間ではなく、競争相手でしかありません。

つまり「周りにとけこむ」ことは、あなたにとって何のプラスにも働かないのです
むしろ、「他人とは違うあなたの魅力」を企業にPRすることが、就職活動の主目的ではなかったでしょうか?
それなのに、なぜ「浮きたくない」と思う必要があるのでしょうか。

「ぜひ普段着で」と書いているのに、周りをキョロキョロ確認しながらスーツで来る学生さんは、
要するに、
会社からのメッセージより、まわりの学生に溶け込むことを優先した」ということです。

それは、学生の世界の論理・調和を優先しているということであって、企業側の論理を考慮できていないということです。
そういう学生さんを、企業は信用しません。

就職活動は、企業とあなたとのコミュニケーションの産物です。
第三者の意見でそれを歪める人よりも、まっすぐ企業とコミュニケーションをはかる人間が、最終的には企業にとって必要な人材であると、理解しておいてください。


がんばってください。
posted by career2.0 at 18:43| Comment(8) | TrackBack(1) | 就職活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月10日

カバン・コート・傘のマナー

bag.jpg coat.jpg umbrella.gif

東京では、何日か雪が降っています。
そんな中での就職・転職活動は大変だと思います。
特に学生さんはなれないスーツを着て、なれない場所に地図を片手に訪れ、なれない人となれない会話をするのですから、ストレスもたまっているでしょう。

カバンと、この時期に使うコートと傘の取り扱いのマナーについて、ご説明します。

かばん
■かばんは何でもいい
かばんは、ビジネス用であれば、何でもかまいません。
「リクルート用かばん」というものが売られているようですが、
会社に入っても使えるような、自分が好きなものを買えばいいと思います。

よほど色や形が非常識なものでない限り、会社はそれを一々評価することはありません。カバンを評価するような面倒なことは意味がありません。

立つようなタイプのものでもいいですし、もっと薄いものでも構いません。革でもナイロンでもいいです。

■面接のときの取扱い
面接の際は、座るときに足元に置きましょう。いきなり机や隣の椅子に置かないように。足元は右でも左でもOKです。

もし「隣りの椅子に荷物おいていいですよ」と言われたら、「では失礼します」と言って置きましょう。

面接が終わりだと告げられれば、「ありがとうございました」と一礼して、かばんを持って立ち上がり、再度「失礼します」とお辞儀をして部屋を出ます。

コート

まず、守るべき大原則は「建物の中ではコートは着ない」ということです。
それだけ気をつけておけば大丈夫です。

■会社に入るとき
寒い時期は少々つらいですが、コートを着たまま受付や建物に入ってくる営業マンはいません。

会社に入る前にコートを脱ぎ、手で持って受付に向かいましょう。
手に持つのが面倒で、コートが入る紙袋を持ち歩いている人がいますが、それもいいと思います。
いずれにせよ、着て相手と会うことがないので、色やデザインは気にしなくて結構です。カバンと同様、企業にとってたいした問題ではありません。

■面接のときの取扱い
面接のとき、何も言われなければ床にバッグを置き、バッグの上にコートを置くようにしましょう。
もし「その椅子にコートかけていいですよ」などと指示されたら、それに従いましょう。

帰りも会社から出るまでは手で持って出ます。

※携帯をコートのポケットに入れたまま、携帯が面接中に鳴ってしまう人がよくいます。携帯は必ず切っておきます。



折りたたみでも、長い傘でも構いません。

会社に入る前にできるだけ水を切っておきます。
会社に傘立てがあれば、それを利用しましょう。
なければ、傘をそのまま持ち込んでいいのか確認しましょう。
持ち込む場合は、かばんと同じ扱いで、面接時は足元に置いておきます。
posted by career2.0 at 01:17| Comment(3) | TrackBack(0) | 就職・転職一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月07日

圧迫面接への対応

「圧迫面接」に出くわしたことは、ありますか?

「面接官にひどいことを言われた」という話は、よくご相談いただきます。
「それがトラウマになっていて、対人恐怖になった」という話も聞きます。

面接という人の人生を左右する大切な対話の場で、面白半分に不快感が残るような面接は、どんな人気企業でも許されません。ただ、現実にそういう例は多々あります。

【会社側の問題】
面接官も、普通の会社員です。みんな立派な人格者ではありません。面接する能力を欠いた面接官も、多くいます。

面接官は、面接の場で圧倒的に強い立場にいます。
ビジネスでは、強い立場の人間であるほど、謙虚さや冷静さ、公平さがなければ尊敬されません。面接で、尊大・横柄な態度の人は、その後おそらくいい管理職、幹部にはなれません。

面接官本人の問題もありますが、面接でどういう接し方をするべきか、何を聞き、何をみるのか、逆に何は見ないのか、何を聞いてはいけないのか、そういった面接の基本的なルールを徹底できていない企業側に大きな問題があります。
「応募してくれた人に対して誠意を持って接する」という理念のない企業だということです。

面接一つをとっても、その会社の人間観が大きく現れていると思います。
企業を選ぶ際に、大いに参考にするべき情報だと思います。

【応募者側の心構え】
よく「圧迫面接」と言われるものには、2種類あります。
1.面接のルールとして許されないもの
2.圧迫感はあるが、通常の面接の範囲のもの

1.は、例えば家族構成を聞いたり、出身を聞いたり、女性に恋愛のことを聞いたり、「美人ですね、彼氏いるの?」と言ったりといったプライバシーに関わるものです。

聞く人は「その人の人柄が知りたいので」と言い訳をしますが、プライバシーに踏み込まなければその人の能力を評価できないということです。つまり、人を評価する能力が低いということです。そんな言い訳は通りません。

その場合の対処方法はいくつかあります。
怒っても構いません。冷静に怒りましょう。

●受け流す(適当に答える、わかりませんと無視する)
●質問の意図を問いただす(「それは、仕事の能力とどのように関係があるのでしょうか?」と)
●名前を聞く。(失礼ですが、お名前を伺ってもよろしいですか?)
●人事に言う(「面接で、●●さんから、〜という質問を受けましたが、それは御社の人材評価の方針と考えてよいのでしょうか?」)
●ネットに書き込む(就職系の掲示板でもいいですが、上場企業の場合、ヤフーの企業掲示板のような、投資家が読むような場所のほうがインパクトがあります)
●一株だけ株を買って、株主として会社にモノを言う。

怒った度合いに応じて、いろいろ対応してください。

一方で、上記2のケースもあります。
私から見て、通常の面接の範囲であっても、応募者側が「圧迫だ!」と反応しているケースもあります。

そこは絶対に「冷静な対応」をしなければなりません。

感情をコントロールすることは、ビジネスパーソンとして成長していくための、重要なステップです。
「悔しい」「ムカつく」「嫌い」、そういう感情は誰でもあります。
ただ、優れた人物は、その感情を一旦隣に置いておいて、目の前の課題に機械のように対応します。
冷酷でもいけませんが、「感情的な人間」は、「嫌な仕事から逃げ出す」と思われることもしばしばです。

そのために、圧迫のパターンを知り、想定しておくことが重要です。
想定したものであれば、余裕で「想定内の対応」ができます。

【きちんと対応しなければいけない圧迫面接のパターン】

@反論
「私はそうは思わない」「あなたの言っていることは間違いだと思う」

A否定
「あなたの能力では、うちではやっていけない」「この仕事に向いてないよ」

B偏見
「体育会の人間は、Yesしか言わない。思考が停止している」
「スポーツをやっていない人間は、甘えたところがある」

C理不尽な要求
「なんか面白いこと言って」「僕を女だと思って、口説いてみて」


上記のようなパターンだと思います。
文脈にもよりますが、これだけでは「理不尽な圧迫面接」だとは思いません。
本気で言っている人もいれば、「あえて」そういう意見をぶつけて、反応を見る場合があります。

仕事の上では、どこにいっても、自分の主張を展開しようとするとき、数々の反論や偏見を想定しなければなりません。
ビジネスの中で、とても重要な能力です。
仕事の各場面で、自分の主張を通そうとすると、必ずいろんな反論、反発にぶつかります。
それに対して、怒ったり、ムキになったり、逆にふさぎこんでしまっていては、何かを実現することはできません。

求められることは、
「相手の気分を害さずに、相手の反論を封じ込める」ことです。

就職活動の学生さんの中には、急に頭ごなしに反論されて、思考が止まってしまう人がいます。
今まで強く相手に反論されたことがないと、驚いてショックを受けてしまうのもよくわかります。

いろんなパターンとそれぞれの対応をしっておくと、だいぶん楽ですよ。


【対応のしかた】

1.準備する。

何かを主張すれば、それに対して、「もっと具体的に」とか「それは違うと思うけど」という反応がかえってくることは、必ず想定しなければいけません。
そういう質問に答えられないのは、準備が足りないだけです。
上手い人は、準備している分野につっこんでくれるように、わざとそこにスキを見せておきます。

2.まず肯定する。
言われたら、最後まで、相手の反論を聞きます。
そして、一旦それを肯定します。

言われた瞬間に「でも、、、」「じゃなくて、」と話し始めてはいけません。
まず、「確かに、そうだと思います」と肯定しましょう。
もしくは、「確かに、○○というご意見は、そのとおりだと思います」。
肯定することで、一旦落ち着きます。時間も稼げます。
相手の意見を繰り返すことで、相手の気持ちもわかります。

3.違いを明らかにする
肯定したあとに、自分の意見を曲げてもいけません。(全く自分が間違っていたと思うなら、素直に認めてもいいと思いますが)
世の中にはどちらかが一方的に正しいなんてことは、なかなかないものです。
あなたの意見も、全部否定する必要はありません。
大事なのは、お互いが言っている意見にはそれぞれ根拠があり、その根拠の違いを明らかにすることです。
つまり、意見の相違はどこから生まれるのかを明らかにするのが、この場合最適です。


4.主張する
それでも、自分の意見は最後に言いましょう。
そこで相手の意見を受けて、軌道修正しても構いません。相手の意見を取り入れるのもいいと思います。
私の意見もある面では正しい、という方向に持っていきます。
全く相手の言うとおりです、と信念のない態度をとるよりも、お互いの言い分があって、それぞれ納得できるということを明らかにしたほうが、有効です。
主張の全くない人には、会社はそれほど魅力を感じません。


具体例@

反論される
「自己PRで、勉強熱心で学校の成績がよかった、と言われても、その勉強内容は、うちの仕事とは関係ないので、仕事では全く役に立たないと思いますよ」

肯定する
「はい。確かに、御社の仕事に直接関わる勉強をしてきたわけではありません。その意味では、私のしてきた勉強は、おっしゃるとおり、御社に役に立たないかもしれません」

違いを明らかにする
「勉強が、直接のお役にたてるかどうか、というような意味でご指摘いただいたのだと思います。
言葉不足でしたが、私が申し上げたかったのは、勉強に向かう姿勢のことです。その姿勢が、御社の仕事への取り組みにも通じるのではないかということです」


自分の意見の正しさをやわらかく主張する
「具体的には、予習すること、つまり今後起こることを想定しておくことです。そして質問すること、つまりわからないことをわからないと質問して、すぐに解決することです。復習すること、つまり結果を振り返って、問題点を改善していくことです。こういう勉強への姿勢は、御社の仕事でも必ずお役に立つものだと思っております。」


具体例A

偏見を言われる
「野球って言ってもサークルでしょ?やっぱり体育会に比べて、チャラチャラしてるし、根性もない、上下関係もわかっていない。仕事する面ではサークルの人間は劣ってると思うよ。」

肯定する
「はい。確かに、サークルである以上、体育会の方に比べて、厳しさの面では劣っている部分もあると思います」

違いを明らかにする
「一方でサークルならではの長所もあります。まず、上下関係、組織の目標が明確ではないので、意思決定に関わる調整が難しいといえると思います。一方的な命令ではなく、ミーティングで、メンバー多くの意見を調整しながら、ものを決めていく必要がありました。その渦中におりましたので、コミュニケーション能力がだいぶん磨かれたと思います。
そして、体育会に比べて予算が少ないので、少ない予算の中で、どれだけ参加者の満足度、レベルアップを最大化できるのか、コストパフォーマンスについて常に真剣に考えながらサークルの運営をしてきました」

自分の意見の正しさをやわらかく主張する
「体育会とは違った、難しい意思決定を常に調整してきたことは、自分の財産になっています。おそらく会社でも、命令で動くものと、話し合いの中で決めるものと、いろいろな意思決定のパターンがあると思います。自分の培ったコミュニケーション能力は、企業の中でもお役にたてるものだと自信を持っております」


いろいろな場面で、圧迫面接はあると思います。
まじめに対応するのは、かなり疲れます。
できるだけ、準備をしておいて、「予想したとおり」と余裕を持って対応できるようにしましょう。

もし、どう対応していいのかわからない、という面接があれば、教えてください。対応を一緒に考えましょう。
posted by career2.0 at 16:36| Comment(3) | TrackBack(0) | 就職・転職一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月05日

SPA!2/12号にコメント掲載

「週刊SPA!」2/12号の特集
“専門誌には絶対載らない [転職の(裏)常識]35連発”で、いくつか私がコメントさせて頂いた内容が掲載されています。

SPA.jpg

私以外にも、ヘッドハンターや転職支援会社の方が転職の実態についてコメントを寄せており、ユニークな内容になっています。
ご興味ある方は、ご一読をおススメします。
posted by career2.0 at 17:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 転職活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月02日

地方の住所では東京の就職に不利?

現在北陸に住んでいます。
就職で、東京の企業と、大阪の企業をうけようと思っています。
もちろん、就職が決まったら、会社の近くに引っ越す予定ですが、住所が会社から遠い地方であれば不利でしょうか?
一応、東京にいる親戚の家の住所などを書いておいたほうがいいのでしょうか?


特に現住所は関係ありません。よくある話です。

もし、気になるのであれば、
「勤務する際は貴社の近くに引っ越す予定です」と、
履歴書の隅に書いておけばいいと思います。
会社も安心します。

いつも書いていますが、会社としては優秀な人がとりたいだけです。
近くに住んでいる無能な人より、遠くに住んでいる有能な人を採ります。

それも、現在の住所だけの話ですよね。
入社後も、地方から遠距離通勤をするのなら、会社は交通費等の心配をする必要がありますが、会社の近くに住むのであれば、何も気にしません。

そう考えると、現在の住所を気にしないというのは当然の話なのですが、
「地方の人は採用されにくい」という根拠のない噂があるので気をつけてください。

面接の交通費を負担する企業であれば、地方の方と面接する際に交通費がかかってしまいますが、
そんな企業もほとんどありませんので、気にする必要はありません。

堂々と、地方の住所で活動してください。
posted by career2.0 at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 就職・転職一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月01日

退職理由は履歴書に書く?

履歴書に書く退職理由は、一般的に「一身上の都合により」などと書いて、細かくは書かないようですが、結婚・出産による退職ついても、同様に本当のことは書かないものでしょうか?


客観的に読んで、退職理由がわかりやすいものであれば、履歴書・職務経歴書にはっきり書いてと思います。読む側も、そのほうがわかりやすいです。

具体的には以下のような退職理由は、読めば「そりゃそうだ」とすぐ納得できるものなので、「一身上の都合」と変にぼかさずに、ストレートに書いたほうがいいです。

● 結婚・出産
● 夫の転勤
● 会社の倒産・経営危機
● 会社の部門廃止・支店廃止


逆に、自分のキャリアチェンジや、会社の風土、人々との相性などが理由の場合は、「一身上の都合」として、聞かれたときにきちんと説明できるようにしておくべきだと思います。
posted by career2.0 at 11:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 転職活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月23日

「すごい経験」幻想

Gallery%20I%20for%20Isochronic.jpg

「強豪体育会の主将だった」
「イベントを立ち上げて2000人を集めた」
「バックパックで世界30カ国を旅した」
「学生時代に起業し、会社を経営していた」

大学生の中には、そんな「すごい経験」をした人がいます。
いずれも強い意志と能力を必要とすることです。
すばらしいと思います。

一方で、99%の大学生は、そんな経験を持っていません。

「すごい経験」をした人の話を聞くと、特にグループ面接などで、隣の人がそんな「すごい経験」を語っていたら、「ああ、この面接、ダメだ」とギブアップ気味になってしまう人も多いでしょう。

でも、悲観しないで下さい。

企業は「すごい経験」をした人から順番に採用していくのか?
というと、実はそうでもありません。
(そういう人が好きな会社も時々ありますが、ここでは多くの企業の一般論を言います)

理由は簡単です。

そういった「すごい経験」をした人が、みな優秀な社員になったわけではないからです。

なぜなら、会社での仕事は、部活ではなく、イベントでもなく、旅行でもないからです。
会社に入社することと、起業することも、違うことだからです。

採用のプロは、その「違い」に注目しています。
部活で学んだ力と、会社で求められる力との違いをチェックします。

大企業でも中小企業でもそうですが、入社してしばらくは、半人前です。大企業では、特に半人前の期間が長いでしょう。

来る日も来る日も、採用パンフレットに載っているような「すごい仕事」は、やらせてもらえません。
それまでは、3年とか5年とか、下積み仕事で実力をつけていきます。
それを避ける近道はありません。そこで頭角を表した社員に、「おもしろい仕事を」やらせます。

だから採用側は、まずその人が下積み仕事に謙虚に取り組んでくれるかどうかを見極めたいと考えています。

求められるのは、与えられた仕事を、指示に忠実に、納期までに完成させることです。
どんなユニークなアイディアよりも、納期と品質です。

そのために必要な能力は、例えばこんなことです。
謙虚に話を聞いて学ぶこと、わからないことは「わからない」とすぐに聞くこと、状況を報告して途中経過を上司が「見える」ようにしておくこと、何か問題があればすぐ相談すること。ミスをしたら素直に謝り、反省すること。同じミスを二度しないこと。手伝ってくれたり、教えてもらったらお礼を言うこと。

あまりに地味すぎて、夢も希望もない意見かもしれません。
しかし、多くの企業で若手社員が上司や先輩から信用を勝ち取るのは、そんな平凡で小さなことの積み重ね以外にありません。
決して、斬新さやユニークさ、スケールの大きさではありません。学生時代の「すごい経験」でもありません。

だから、会社はむしろ、世界何十カ国をヒッチハイクで放浪した「すごい」人より、きちんと授業に出てノートを取り、先生に質問し、テスト前にはきちんと勉強して、テストで割といい点数を取った平凡で地味な人を、必要としている場合が多いといえます。

そして、そんな特別脚光もあびない平凡な人のほうが、信用を得ることが多いです。自分が平凡であるということに謙虚に向き合って、懸命に目の前の仕事に取り組んでいるからです。

どんなエクセレントカンパニーに就職しても、日々の仕事の9割9分は地味なものです。
エキサイティングではないし、多くの人から拍手喝采されることもありません。
「すごい」仕事は滅多にありません。

だから、「すごい経験」をしていない人のほうが向いていると思う人もいます。
「すごい経験」はすばらしいものですが、その「すごい経験」を再現しようとしても、会社にそんな場面がないからです。
「すごい」人が会社に敬遠されるとすれば、自分が経験したことを会社にも求めてしまうところにあります。

「すごい経験」を会社でも実現したいと思って入社した人は、日々の地味な下っぱの仕事に耐えられるのか、採用側は不安にかられます。それを打開するPRがむしろ必要になります。

「経験のすごさ」よりも「努力の地道さ」。
多くの企業は、そう思っています。

「すごい経験」をしたことがない誰でも、地道な努力はしたことがあります。

居酒屋のバイトをずっとがんばった、小さなサークルだけど盛り上げようとがんばった、ゼミの発表をがんばった。
そこで学んだことがあるのだから、それで構わないのです。

堂々と、皆さんの「平凡で、地味な努力」を、企業にPRしてください。
企業も、それを知りたがっています。
posted by career2.0 at 18:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 就職活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月14日

履歴書と面接で志望動機は変えたほうがいい?

エントリーシートの志望動機と面接の志望動機はどう変化をつければいいのか?
Webのエントリーと提出する履歴書で、志望動機は変えなきゃいけないのか?
1次面接の自己PRと2次・役員面接用の自己PRは同じでは飽きられるか?


そういう質問を学生さんから多くいただきます。
最初は質問の意味がわかりませんでしたが、就職活動がはじまり、何度も同じ質問を受けて回答しているうちに、
「変えたほうがいいんじゃないのか?」「同じ回答だとつまらないんじゃないのか?」
という思いに駆られるということを知りました。

そして「同じ回答を繰り返している人は能力がないと思われる」とか「Webのエントリーと書類では志望動機は変えるべきだ」という、根拠のない噂があることがわかりました。

答えは正反対で、言う内容が、言うたびに変わる人ほど信用されません。

テレビ番組の芸人のオーディションであれば、毎週同じネタをやる人は採用されないでしょうね。
しかし皆さんは芸人ではありません。

企業側の信用を勝ち取ることを目的に、採用プロセスを進んでいます。

冷静に考えて下さい。
あなたがなにか一緒に仕事をやろうという人を選ぶときに、
相手によって言うことを変える人を、あなたは信用しますか?
同じ質問なのに、聞くたびに答えが違う人と、一緒に働きたいと思いますか?


考えるまでもなく、ビジネス界では言うことがコロコロ変わる人間を信用しません。
私個人は、そういう人物を、最初に候補から外します。

本当に自分が考えたことであれば、答えるたびに内容が変わることはありえません。
もちろん、面接であれば相手に合わせて、書類であれば文字数に応じて、表現は多少変化します。
しかし内容は変わりません。

内容が変わるのは、真剣に考えて出した回答ではないからです。

なんとなく入りたいと思った企業の志望動機を、後付けで考えている、
つまり本当の志望動機はないから、相手によって内容が変わるのだと思います。

私も学生時代にそういうことはたくさんありました。
しかし、しっかりした動機があって企業を選んでいる人は、常に同じ回答をします。

一貫性は、その思いの強さを表します。
思いの強い人と一緒に働きたいというのは企業側としても当然の反応でしょう。


このように、「一貫性」は人が人を信用するための、重要な要素の一つです。

企業は採用した人と、何年・何十年と付き合っていきます。
一貫性のない人、ポリシーのない人、嘘をつく人、こういう人たちは、ある一定のスキルがあっても、
長い期間にわたって付き合う相手にはふさわしくありません。
社内・社外で信用が築けないからです。

信用が得られない人は、仕事も得られません。
仕事が得られなければ、成長もありません。


信用を得るために、同じ質問には、堂々と同じ回答をしてください。

もちろん人は誰でも変化します。
就職活動の中で新たに学んだことがあり、それによって気持ちに変化があったのなら、それも正直に言いましょう。
「履歴書では〜と書きましたが、御社の方とお話しするうちに〜と思うように変化しました」と。
何の説明もなく言うことがコロコロ変わる人は信用できませんが、その変化を誠実に受け止め、相手にも説明できる人であれば信用を得られると思います。
特に学生時代は色々な人との出会いや学びによって変化していくことを、企業側はよくわかっています。


そのためにも、何度も繰り返しここで言っていますが、

・エントリーシートや提出書類は、必ず企業ごとにコピーを持っておき、面接の前に振り返りましょう。
・面接で何を聞かれて何を答えたのか、メモを必ず残しましょう。


それが、自分の変化の記録です。
自分の変化に真摯に向き合い、正直に他人に説明することは、その人の誠実さを表しています。
その誠実さによって信頼を得られると思います。

就職活動の皆さん、がんばってください。
posted by career2.0 at 05:58| Comment(1) | TrackBack(1) | 就職・転職一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。